世界には一体いくつの言語があるのでしょうか
現在、世界には約7,000ほどの言語が存在すると推定されています。数え方によって数字が変わるのは、どこまでを別の言語とし、どこからを同じ言語の方言とするかの基準が一つではないためです。たとえば中国語の北京語と広東語は、文字は共通でも話し言葉では通じにくく、言語とみるか方言とみるかは意見が分かれます。一方で、使う人が数十人ほどにまで減った言語も多く、言語の多様性そのものが失われつつあるという指摘があります。ここで紹介する言語は、複数の国で公用語として使われていたり、国連などの国際機関の公式言語に採用されていたりする、国際社会で特に重要な役割を果たす言語です。
どの言語が「大きい」かは数え方次第
言語の大きさは、母語話者数で数えるか、第二言語として使う人も含めた総話者数で数えるかによって順位が変わります。母語話者数では中国語、スペイン語、英語などが上位に挙がり、総話者数では英語が最も多いとされます。また統計の出典や調査年によっても数字は異なるため、本ページでは順位や正確な人数は掲載していません。調べる際は、数字の出典と定義を確認することをおすすめします。
言語を学ぶときの選び方のヒント
学ぶ言語を選ぶとき、人口の多さだけで決める必要はありません。仕事で使うなら取引先の言語、旅行なら訪問先の言語、教養なら興味のある文化の言語、というように目的で選ぶと続けやすくなります。日本語話者の場合、文字体系が異なる言語は最初に文字の壁がありますが、インドネシア語やスペイン語のように発音が綴りに近い言語は入りやすいと言われます。ただし、習得にかかる時間は個人差が大きく、一概にどの言語が簡単とは言えません。
世界の挨拶表現も気になる方は
各国語の挨拶表現が気になる方は、世界の挨拶フレーズもあわせてチェックしてみてください。同じ挨拶でも、言語ごとに時間帯や相手との関係による使い分けがあり、言語の文化的な特徴を知る入り口になります。
よくある質問
どの言語が一番習得しやすいですか?
一般的に、母語と文法構造や語彙が似ている言語ほど習得しやすいといわれています。例えば日本語話者にとっては、文の構造が似ている韓国語が比較的取り組みやすい言語として挙げられることがあります。ただし、目標とするレベルや学習時間、環境によって大きく変わるため、一つの言語が誰にとっても簡単ということはありません。
国連の公用語はどうやって決まったのですか?
国連は設立初期、国際社会で広く使われていた主要言語を公用語として採用しました。英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語が先に採用され、その後アラビア語が追加されて、現在の6つの公用語になりました。
語族が同じなら言葉は通じますか?
必ずしも通じません。同じ語族でも分かれてから長い年月がたつと、語彙も文法も大きく変わります。英語とヒンディー語は同じインド・ヨーロッパ語族ですが、そのままでは通じません。一方、スペイン語とポルトガル語のように近い言語どうしは、ある程度理解できることがあります。
文字が同じなら同じ言語ですか?
いいえ。ラテン文字は英語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語など多くの言語で使われていますが、それぞれ別の言語です。反対に、同じ言語が複数の文字で書かれる例もあります。文字は言語を書き表す道具の一つにすぎません。
消滅の危機にある言語はどれくらいありますか?
正確な数は調査により異なりますが、使う人が少なくなり次の世代に継承されない言語が世界に多数あるとされ、ユネスコなどが消滅危機言語として調査・保護活動を行っています。日本でもアイヌ語や琉球諸語が消滅危機言語として取り上げられています。