サイトに接続できないとき、全体障害かどうか確認する方法

急にサイトが開かなくなったら、慌てる前にこの順番で確認してみましょう。それぞれの手順で、自分とサイトを結ぶ経路のどこに原因があるかを一つずつ絞り込めるので、自分で直せる問題か、待つしかない問題かを素早く判断できます。

まず試すこと:別の機器・別のネットワークで接続してみる

同じサイトをWi-Fiではなくモバイルデータで、パソコンではなくスマートフォンで開いてみると、問題の範囲を素早く絞り込めます。モバイルデータでは開けるのに自宅Wi-Fiでは開けない場合、原因はサイト側ではなく、ルーターや回線、プロバイダー側にある可能性が高いです。別の機器・別のネットワークでも同じように開けない場合は、サイト自体、またはそこへ至る経路に問題があるサインです。他のサイトが開けるかどうかも合わせて確認しましょう。1つのサイトだけが開かない場合と、回線そのものが切れている場合では、対処が大きく変わります。

リアルタイム障害検知サービスを活用する

Downdetectorのようなサービスは、特定のサイトに接続できないというユーザーからの報告を集め、リアルタイムのグラフとして表示します。報告が急増している場合は、自分だけでなく広範囲の障害である可能性が高いです。ただし、ユーザーの報告に依存しているため、利用者の少ないサイト、特定の地域や回線に限った問題、ごく最近の障害は反映されないことがあります。グラフが平らでも、障害がないという証明にはなりません。

SNSやコミュニティでリアルタイム検索する

大規模な障害が起きると、通常は数分以内にSNSへ関連の投稿が現れます。サービス名と「落ちてる」「繋がらない」「down」といった言葉を組み合わせてX(旧Twitter)などで検索すると、公式発表より先に状況がわかることがあります。古い無関係な投稿が混ざることがあるので投稿時刻を確認し、1件だけの投稿は個別の環境の問題かもしれないと考えて慎重に判断しましょう。

公式ステータスページを確認する

多くのIT系サービスは、status.サービス名.comのような専用のページで、現在の障害の有無と影響を受けている機能を公開しています。企業自身が管理しているため、影響地域や復旧の見込みなど、ユーザー報告ベースのサービスより正確で詳しい情報が得られることが多いです。大手サービスでは公式SNSアカウントでも障害情報を発信しています。ステータスページ自体が開かない場合、障害が広範囲に及んでいる可能性があります。

自分側の問題を確認する:ブラウザキャッシュとDNSキャッシュ

全体障害でない場合、ブラウザキャッシュの削除やDNSキャッシュのリセットで解決することがあります。サイトが最近サーバーやドメインを移転した場合、自分のパソコンが古いDNS情報やキャッシュされた古いページを使っていて、接続できなかったり古い表示のままだったりします。強制再読み込み(Ctrl+Shift+R、Macはcommand+Shift+R)、シークレットウィンドウでの表示、別のブラウザでの表示を試してください。Windowsではコマンドプロンプトでipconfig /flushdnsを実行するとDNSキャッシュを消去できます。広告ブロックなどの拡張機能が原因のこともあるので、一時的にオフにしてみるのも有効です。

pingとトレースルートで直接診断する

pingでサーバーから応答があるかを確認し、トレースルート(Windowsではtracert)で経路のどこで応答が止まっているかを確認すれば、問題が自宅のルーター、プロバイダーのネットワーク、目的地サーバーの近くのどこにあるかを推測できます。ただし、セキュリティ上の理由でpingに応答しないサーバーもあるため、応答がないことだけで、サイトがダウンしていると決めつけることはできません。応答があれば、少なくともネットワークレベルではサーバーに到達できていることになります。

別のDNSサーバーに切り替えて試す

サイトは正常でも、契約しているプロバイダーのDNSサーバーが名前解決に失敗していることがあります。端末やルーターのDNS設定を、GoogleのパブリックDNS(8.8.8.8)やCloudflareの1.1.1.1などに変更して再度試してみてください。切り替えた直後に開けるようになれば、原因はサイトではなく元のDNSです。確認後は元に戻しても、そのまま使い続けてもかまいません。

VPN・プロキシ・ファイアウォールの影響を除外する

VPN、プロキシ、社内ファイアウォール、セキュリティソフト、フィルタリング機能付きのルーターなどが、他の人には問題なく開けるサイトをブロックしていることがあります。VPNを切って試すか、スマートフォンのテザリングなど別の回線で試してください。また、特定の国やVPNのアドレスからのアクセスを拒否するサイトもあり、その場合は自分だけにエラーが表示されます。

ブラウザのエラーコードが実際に何を意味しているか

エラーにはそれぞれ具体的な意味があります。DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAINは通常、ドメイン名を解決できなかったことを意味し、DNSの問題や入力ミスであることが多いです。ERR_CONNECTION_REFUSEDは、機器がサーバーには到達したものの、サーバー側が接続を拒否したことを意味し、経路ではなくサービス自体が止まっている場合が多いです。ERR_CONNECTION_TIMED_OUTは、一定時間内に応答がなかったことを示し、サーバーの過負荷や遮断、回線の問題が考えられます。SSLや証明書のエラーは、証明書の期限切れや設定ミス、あるいは端末の日時のずれが原因のことがあります。エラーの文言を正確に読むだけで、当てずっぽうより早く原因にたどり着けます。

HTTPステータスコードの読み方

ページは表示されるものの数字が出る場合は、その数字が原因の所在を教えてくれます。404(見つからない)や403(アクセス禁止)のように4で始まる番号は、リクエスト側の問題、つまりアドレスの誤りや権限の制限であることが多いです。5で始まる番号はサーバー側の失敗を示します。500は一般的なサーバーエラー、502や504はゲートウェイやプロキシが背後のサーバーから正しい応答を得られなかったこと、503はサービスが一時的に利用できない、または過負荷であることを意味します。CDNを使うサイトでは、CDNが独自のエラーページを出すこともあり、その場合はCDNは動いていても背後のサーバーに問題があります。5xx系はサイト側の問題なので、待つのが最善です。

pingとトレースルートをさらに活用する

ping応答時間が一貫して高い、あるいはパケットロスが見られる場合は、目的地が完全に止まっているというより、経路のどこかで接続が不安定になっていることを示します。トレースルートは経路を1区間ずつ表示するので、まだプロバイダーのネットワーク内の区間で応答が止まるなら問題はプロバイダー側に、目的地の直前近くまで届いてから止まるなら、サイトのサーバーやホスティング業者側にある可能性が高くなります。応答を返さないルーターもあり、途中に星印が数行出ても異常とは限らないので、全体のパターンで判断してください。

サイト側がダウンしている場合の対処

原因がサイト側だとわかったら、基本的には復旧を待つしかありません。何度も更新ボタンを押すと、苦しい状態のサーバーにさらに負荷をかけてしまうので控えましょう。ステータスページや公式SNSで更新を確認し、10分ほど間隔をあけて再度試します。仕事や支払いで必要な場合は別の連絡手段で運営元に連絡し、締め切りに遅れた時に説明できるよう、発生時刻を記録しておくと安心です。自分で運営するサイトの場合は、ホスティング会社への確認に加え、ドメインの有効期限切れやDNSレコードの誤りがないかも点検してください。

よくある質問

障害検知サービスには何も報告がないのに、自分だけ接続できません。どうすればいいですか?

障害検知サービスはユーザーの報告に依存しているため、利用者の少ないサイトや、特定の地域・プロバイダーに限定された問題は報告されないことがあります。別の機器・ネットワークでの接続状況を比較し、自分でpingとトレースルートを試すと、より正確な答えが得られます。

特定のサイトだけ繋がらず、他は問題なく使えます。これも障害と言えますか?

他のすべてのサイトが正常に開ける場合、広範囲のインターネット障害である可能性は非常に低く、そのサイトのサーバーやDNSの問題、またはそのサイトへの経路だけの問題である可能性が高いです。公式ステータスページを確認するか、SNSで検索するのが最も速い確認方法です。

ブラウザのキャッシュを消すとパスワードも消えますか?

通常はそうなりません。キャッシュされた画像やファイルの削除は、保存されたページデータを消すだけです。Cookieや保存されたパスワードは別の項目になっていることが多いので、確認前にチェックボックスをよく読んでください。Cookieを消すと、サイトからログアウトされます。

スマートフォンでは開けるのに、パソコンでは開けません。何が原因ですか?

同じネットワークを使っているなら、原因はパソコン側です。ブラウザの拡張機能、古いキャッシュ、VPN、セキュリティソフト、DNS設定などを疑いましょう。まず別のブラウザやシークレットウィンドウで試してください。

障害は通常どのくらい続きますか?

数分で終わる再起動から、数時間以上かかる大規模障害まで、まちまちです。一概には言えないので、ステータスページや運営元の発表を参考にしてください。