総額だけでは割安かどうか分からない理由
500g入りと900g入り、6本パックとバラ売り、1.5Lと350mlのように内容量が違う商品は、値札の総額だけを見ても比べられません。 そこで価格を内容量で割り、100gあたり・100mlあたり・1個あたりのように同じ物差しにそろえた値が単位価格です。 このツールは、g・kg・ml・Lが混在していても自動で換算し、入数と送料も含めて2つの商品を比べます。
計算式
単位価格 = (価格 + 送料) ÷ 総内容量 × 基準量
総内容量は「1個あたりの内容量 × 入数」で、重さはg、体積はml、数量は個にそろえます。基準量は重さと体積が100、数量が1です。 たとえば350mlの缶が6本入りなら総内容量は2,100mlで、価格を2,100で割ってから100倍します。 重さ(g・kg)と体積(ml・L)と個数は互いに比較できません。水以外では1gと1mlが一致しないため、種類が違う場合はエラーを表示します。
換算の目安
| 単位 | 換算 |
|---|---|
| 1 kg | 1,000 g |
| 1 L | 1,000 ml |
| 1 dL | 100 ml |
| 1 cc | 1 ml |
長さや面積など別の単位に直したいときは単位変換ツールを先に使ってください。
計算例(価格はすべて架空の数値です)
例1: 同じ商品の容量違い。Aは500gで360円、Bは900gで580円です。100gあたりはAが72.0円、Bが64.4円で、Bの方が約10.5%安くなります。 総額ではAが安く見えても、そろえて比べるとBが割安です。
例2: パックと大容量ボトル。350ml缶の6本パックが840円なら、総量は2,100mlで100mlあたり40.00円。1.5Lのボトルが230円なら100mlあたり15.33円です。 「まとめ売りだから安い」とは限らず、この例ではボトルの方がはるかに割安です。
例3: 送料込みの比較。ネット通販のAは1,980円に送料550円、Bは2,480円で送料無料、どちらも1,000gです。 商品価格だけならAが安いものの、送料を足すと100gあたりAは253.00円、Bは248.00円となり、Bが5.00円安くなります。
内容量が減る「ステルス値上げ」
価格を据え置いたまま内容量だけ減らされると、実質の値上がり率は 旧容量 ÷ 新容量 − 1 になります。10%減は10%ではなく約11.1%の値上げです。
| 内容量の減少 | 旧100が | 実質の値上がり率 |
|---|---|---|
| 5% | 95 | 約5.3% |
| 10% | 90 | 約11.1% |
| 15% | 85 | 約17.6% |
| 20% | 80 | 約25.0% |
| 30% | 70 | 約42.9% |
たとえばお菓子が198円のまま150gから135gになると、100gあたりは132.0円から146.7円で、実質11.1%の値上げです。 旧容量と新容量を商品A・Bに入れれば差がすぐ分かります。
結果が変わりやすいポイント
- 税込か税抜か。店ごとに表示が違うときは、同じ基準にそろえてから入力します。
- 固形量。水煮缶や漬物は、液体を除いた内容総量(固形量)で比べると実態に近づきます。
- 濃縮度・使用回数。洗剤や飲料の原液は、1回あたり・1杯あたりの価格で比べます。回数を「個」として入れてください。
- クーポン・ポイント。その場で値引きされる額は価格に反映し、後日戻るポイントは含めないのが実態に合います。
品目ごとの基準の取り方
- 肉・野菜・米など。100gあたりが基本です。骨付き肉や皮つきの果物は、食べられる部分が少ない分だけ実質単価が上がります。可食部の重さで入力すると実態に近づきます。
- 飲料・液体洗剤。100mlあたりで比べます。洗剤は濃縮タイプだと同じ容量でも使える回数が違うため、「1回の使用量」で割った1回あたりの価格も併せて確認します。
- トイレットペーパー・ティッシュ。ロール数よりシングル換算の総巻き長さ、箱ならば枚数を見ます。同じ12ロールでも長さが倍違うことがあります。
- コーヒーカプセルやフィルター。1個あたりの価格に1回で使う個数を掛け、1杯あたりの費用で比べます。
単価が安くても損をする場合
- 使い切れず捨てるなら、実際に食べた分の単価は上がります。
- 冷凍庫や収納の空きが足りないなど、保管の負担があります。
- 産地・等級・成分が違えば同じ土俵の比較ではありません。
- 個包装は割高でも、食品ロスが減れば合理的な場合があります。
よくある誤解
- 「大容量が必ず得」とは限りません。必ず計算で確かめましょう。
- 「1個買うともう1個無料」は半額とは限りません。元の価格設定が高ければ割安とは言えないので、総額と総量を入れて確認します。
- 表示単位の違い。100gあたりと1kgあたりの数字をそのまま比べないよう注意します。1kgあたり800円は100gあたり80円です。
結果の使い方と限界
判定の「約○%安い」は単位あたりの差で、毎週買う日用品ほど積み重なります。一度きりの買い物なら、数%の差のために遠くの店へ行く必要はないかもしれません。 このツールは入力値を割るだけで、品質・賞味期限・実際の売価は判断しません。入力内容は送信されず、ブラウザの中だけで計算されます。 割引後の価格は割引計算機、差の割合はパーセント計算機が使えます。
よくある質問
gとkgなど、単位が違う商品も比べられますか?
重さ同士(g・kg)、体積同士(ml・L)、数量同士なら混在していても自動で換算します。重さと体積のように種類が違う組み合わせは比較できず、エラーを表示します。
6本パックはどう入力しますか?
「1個あたりの内容量」に1本分(例: 350ml)、「入数」に6を入力します。ティッシュ30ロールのような数量なら、単位を「個」、内容量を1、入数を30にします。
クーポンやポイントは反映されますか?
入力した価格をそのまま使います。レジで即時に引かれる額は価格に反映し、後日付与されるポイントは含めないのがおすすめです。
送料はどう入れればいいですか?
その商品を買うために追加で払う送料を入力します。送料無料なら0のままで構いません。複数商品で送料を分け合う場合は、1商品あたりに按分した額を入れてください。
内容量が減ったかどうかはどう確認しますか?
以前のレシートや写真と、パッケージの内容量表示を見比べるのが確実です。旧容量と旧価格を商品A、新容量と新価格を商品Bに入れると、実質の値上がりが分かります。