道路交通標識の種類事典 - 警戒標識・規制標識・指示標識

黄色いひし形、赤い縁の円、青い円や四角形まで - 標識の形と色を知っているだけでも、おおよその意味を推測できます。

学校、幼稚園、保育所等ありの標識 - 警戒標識(黄色地のひし形)

近くに学校や幼稚園、保育所などがあり、子供の飛び出しに注意が必要であることを知らせる警戒標識です。この標識自体に速度制限の効力はなく、速度は別の規制標識や、通学路・ゾーン30などの区域規制で決まります。登下校の時間帯は、速度を落として周囲に目を配ることが求められます。

落石のおそれありの標識 - 警戒標識(黄色地のひし形)

山沿いや切り立った斜面の道路で、上から石が落ちてくる可能性があることを知らせる警戒標識です。停車して長く留まるのは危険なため、安全に配慮しながら速やかに通過するのが基本ですが、路面に落ちている石を見つけたら、速度を落として避けるようにしましょう。

すべりやすいの標識 - 警戒標識(黄色地のひし形)

路面が凍結したり、雨でぬれやすかったりして、タイヤが滑りやすい区間の手前に設置される警戒標識です。冬の日陰や橋の上、トンネルの出入り口付近でよく見られます。急ブレーキや急ハンドルは避け、速度を落として車間距離を十分にとります。

信号機ありの標識 - 警戒標識(黄色地のひし形)

カーブの先や見通しの悪い場所など、信号機が見えにくい地点の手前で、前方に信号機があることを知らせる警戒標識です。信号が見えてから急に止まるのを避けるために、あらかじめ速度を調整する目安になります。

道路工事中の標識 - 警戒標識(黄色地のひし形)

前方で道路工事が行われているため、速度を落として注意するよう促す警戒標識です。工事区間の手前に、コーンや保安施設とともに設置されます。作業員や工事車両の動きに注意し、誘導員の指示に従ってください。

通行止め・車両通行止めの標識 - 規制標識(白地に赤い縁の円形)

通行止めは歩行者も含めて通れないことを、車両通行止めは車両が通れないことを示す規制標識です。工事や災害、行事などで一時的に道路を閉鎖するときにも使われます。補助標識で対象や時間帯が限定されている場合もあるため、下の表示も合わせて確認しましょう。

車両進入禁止の標識 - 規制標識(赤い円に白い横棒)

車両がその方向から進入してはいけないことを示す規制標識で、赤い円の中に白い横棒が描かれています。一方通行の道路に逆から入ってしまわないよう、出口側に設置されています。見落とすと逆走につながり、重大な事故の原因になります。

駐停車禁止・駐車禁止の標識 - 規制標識(青地に赤い縁の円形)

青い円に赤い縁と赤い斜めの線が入っているのが駐車禁止で、さらに交差する線(×印)が入っているのが駐停車禁止です。駐車禁止は車を停めて離れることを禁じ、駐停車禁止は短時間の停止も禁じる、という違いがあります。補助標識で時間帯や曜日が限定されることも多いため、必ず確認してください。

最高速度の標識 - 規制標識(白地に赤い縁の円形)

その区間で出せる最高速度(km/h)を数字で表示する規制標識です。標識がない場合は、中央線や車両通行帯のある一般道では法定速度の時速60km、高速道路では時速100kmが原則の上限になります。なお、中央線や車両通行帯のない一般道の法定速度を2026年9月から時速30kmに引き下げる政令改正が報じられているため、最新の規則も確認してください。車の種類によっても異なるため、標識や車両区分を確認してください。

進行方向別通行区分の標識 - 規制標識(青地の円形)

交差点で、その車線から進むことができる方向を矢印で示す標識です。直進だけの矢印や、直進と左折を示す矢印などがあります。交差点に入る前に車線を選んでおかないと、直前での車線変更が必要になり、危険です。

横断歩道の標識 - 指示標識(青地の四角形)

前方に横断歩道があることを示す指示標識で、路面に描かれた白い縞模様と合わせて設置されます。歩行者がいるときや横断しようとしているときは、車は一時停止して通行を妨げてはいけません。

自転車専用の標識 - 規制標識(青地の円形)

その通行帯を自転車だけが通行できると示す標識です。自転車と歩行者が共に通れる場所には、別に「歩行者・自転車専用」の標識が使われます。自動車は原則としてそこを通れません。

転回禁止の標識 - 規制標識(白地に赤い縁の円形)

その区間でUターン(転回)をしてはいけないことを示す規制標識です。日本では、Uターンが可能だと示す標識はなく、転回禁止の標識がない場所でも、安全を確認してからでなければ転回できません。

一時停止の標識 - 規制標識(赤い逆三角形)

日本の「止まれ」の標識は、赤い逆三角形に「止まれ」の文字が入っています。標識があるところでは、停止線の手前で一度完全に停止し、左右を確認してから進みます。路面にも「止まれ」の文字と停止線が引かれます。

案内標識 - 道路や地名を知らせる標識

行き先、距離、出口、インターチェンジなどを知らせる案内標識は、一般道では青地、高速道路では緑地が基本です。初めて走る道では、早めに案内標識を確認して、車線を選んでおくと、直前の急な進路変更を避けられます。

補助標識 - 時間や範囲を補う

補助標識は、主となる標識の下に付けられる四角い標識で、適用される時間帯、曜日、車種、距離などを示します。例えば、駐車禁止の標識に「8-20」などの時間が書かれていれば、その時間帯だけが規制の対象です。補助標識を読まずに標識の意味を決めつけると、誤った判断になります。

路面標示 - 線の色にも意味がある

路面の線にも意味があります。たとえば、中央線が黄色の場合は、追越しのためにはみ出して通行してはいけない区間を示し、白の場合はルールに従えば追越しができる区間を示します。停止線、横断歩道、矢印なども標示の一種で、標識と組み合わせて見ることで、規制の内容が分かります。

交通標識はなぜ形と色が違うのですか?

日本の道路標識は、道路標識、区画線及び道路標示に関する命令などに基づき、本標識(案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識)、補助標識に分けられ、さらに路面の標示があります。警戒標識は黄色地のひし形、規制標識は赤を主体とした円形や逆三角形(一時停止)など、指示標識は青地が中心、案内標識は一般道では青、高速道路では緑の長方形が一般的です。運転者が遠くからでも形や色でおおよその意味を判断できるようにするためで、国際的にも似た考え方が使われています。

標識を見逃してしまったら?

速度違反や信号違反のように実際に違反が発生した場合の反則金が気になる方は、信号違反反則金総まとめもあわせて参考にしてください。

よくある質問

補助標識と路面表示は何が違うのですか?

補助標識は主標識の下に付属し、距離、時間、適用区間といった詳細情報を四角い標識で補足説明する標識であり、路面表示は停止線や横断歩道のように道路の路面に直接ペイントで描き込まれた表示のことを指します。

標識の形は国によって違うのですか?

大枠では三角形(警告)・円形(規制・指示)・四角形(補助・案内)という区分が多くの国で似たように使われていますが、細かいデザインと色の規定は各国の道路交通法令によって多少異なる場合があります。

標識と路面標示の両方があるとき、どちらを優先しますか?

基本的には両方に従います。内容が食い違うように見える場合は、警察官の指示や、現場の状況を確認して、安全な方を選んでください。

最高速度の標識がない道は、何キロで走ってよいのですか?

標識で指定がない一般道では、法定速度が適用されます。普通自動車の場合は、中央線や車両通行帯のある一般道で時速60km、高速道路で時速100kmが原則です。中央線のない道路については2026年9月からの引き下げ(時速30km)が報じられているため、走る地域の最新ルールを確認してください。ただし、天候や交通状況に応じて安全な速度に落とす必要があります。

標識を見落としたかもしれないと思ったらどうすればよいですか?

気づいた時点で慌てて急ブレーキをかけたり、バックしたりせず、安全に停止できる場所まで進んでから状況を確認してください。見落としによる違反は、後続車や歩行者を危険にさらすことがあるため、普段から、交差点や住宅地では標識を探す習慣をつけておくことが大切です。ここで紹介した内容は一般的な情報であり、具体的な違反の扱いは警察や自治体の案内をご確認ください。