二重NAT自体をもっと詳しく知りたい場合
二重NATがなぜ起き、どんな問題を引き起こすのかもっと詳しく知りたい場合は、ルーターのブリッジモード設定方法(二重NAT解決)も併せて確認してみましょう。ブリッジモードは通信事業者のモデム側で、APモードは自宅で追加購入したルーター側で二重NATをなくす方法です。
無線の拡張が目的の場合
単に電波の届かない場所を広げたいだけであれば、メッシュWi-Fiの基礎とWi-Fiの電波を強くする方法も参考にしてみましょう。
IPアドレスの基本とプライベート範囲
家庭内のネットワークでは、10.0.0.0から10.255.255.255、172.16.0.0から172.31.255.255、192.168.0.0から192.168.255.255の三つの範囲がプライベートアドレスとして使われます。ルーターモードのままの2台目が別の範囲(たとえば上位が192.168.0.xで下位が192.168.1.x)を作ってしまうと、二重NATの状態です。APモードでは2台目はIPアドレス割り当てを行わず、上位が配る同じ範囲の中で動くので、機器同士が直接見つけ合えます。
有線接続の重要性とトラブルシューティング
APモードの強みは有線でつなぐことで、可能ならLANケーブルはカテゴリー5e以上を使い、長すぎる配線や古いハブを間に挟まないようにします。APモードにしても接続できない場合は、(1)ケーブルをWANポートに挿していないか、(2)上位ルーターのDHCPが有効か、(3)APのIPアドレスが上位の他の機器と重複していないか、(4)再起動したか、の順に確認します。それでも直らなければ、初期化してからもう一度設定するのが近道なことが多いです。
よくある質問
APモードに切り替わったルーターでもWi-Fi名とパスワードを個別に設定できますか?
はい。APモードでも無線ネットワーク名(SSID)とパスワードは自分で設定できます。ただしIPアドレスの割り当てやファイアウォールといったネットワーク管理機能は上位のルーターが担当することになります。
すべてのルーターがAPモードに対応していますか?
ほとんどの家庭用ルーターがAPモードまたは類似の「ブリッジ」設定を提供していますが、一部の低価格機種は対応していないことがあります。この場合、DHCPサーバー機能だけを手動でオフにすることで似た効果を得られますが、完全なAPモードほどきれいには動作しません。
APモードにしたルーターの管理画面に入れなくなりました。
APモードでは上位ルーターから新しいIPアドレスが割り当てられるため、以前のアドレスでは入れません。上位ルーターの管理画面の接続機器一覧で、APのIPアドレスを探してください。分からない場合は、本体のリセットボタンで初期化して、有線で直接つないで設定し直します。
APモードにするとWi-Fiの速度は上がりますか?
APモードにしたこと自体で回線速度が上がるわけではありません。ただし、二重NATを避けられ、有線で上位につながるため、無線中継機を使うより安定した速度を得やすくなります。回線の上限は契約や上位機器に左右されます。
ブリッジモードとAPモードの違いは何ですか?
機種によって名称が混在していて、同じ意味で使われることもあります。厳密には、ブリッジモードは通信事業者の機器のように上位側でルーター機能を止めて公開IPを下流に渡す設定を指し、APモードは自宅の2台目以降の機器を無線の接続点にする設定を指すと整理すると分かりやすいです。