まずは何を、どれだけ食べたかを確認する
ペットが危険な食べ物を食べるのを目撃したら、慌ててすぐに対応しようとするより、何をどれだけ、いつ食べたのかをまず把握しておくことが、病院で正確な処置を受けるうえで大きな助けになります。包装や食べ残しを持っていくと成分の確認に役立ちます。
症状が出るのを待たずに行動する
中毒症状は数時間経ってから現れることもあるため、このリストにある食べ物を食べたとわかった時点で、様子を見るよりもすぐに動物病院やペット用の中毒相談窓口に連絡するほうが安全です。症状が出る前に行動を起こすほうが、一般的に治療がうまくいく可能性が高くなります。
緊急時に備えて準備しておくこと
かかりつけの動物病院、夜間・休日に対応している救急動物病院、そして中毒の相談ができる窓口の連絡先をスマートフォンに登録しておきましょう。国内で利用できる相談先は地域や時期によって異なるため、かかりつけ医にあらかじめ確認しておくと安心です。連絡するときは、ペットの種類、年齢、体重、食べたもの、量、時間を伝えられるようにし、パッケージも手元に置いておきます。
体の大きさ・量・形状で危険度が変わる
食べ物の危険性は、何を食べたかだけでなく、体重に対してどれだけ食べたかで決まります。同じチョコレート1かけらでも、3kgの猫と30kgの犬では影響がまったく異なります。また、製菓用チョコレート、ココアパウダー、シュガーレスガム、レーズンをたっぷり使った焼き菓子のように有害成分が濃縮された形のものほど危険です。キシリトールについては、獣医学の参考書であるMerck Veterinary Manualが、体重1kgあたり約100mgを超える量で低血糖、約500mgを超える量で肝不全の可能性があると述べています。ただし、食品の表示から摂取量を正確に計算するのは難しいため、キシリトールを食べた疑いがあるときは量にかかわらず相談するのが安全です。
自宅で無理に吐かせようとしない
インターネット上では自宅で吐かせる方法が紹介されていることがありますが、食べたものの種類、経過時間、動物の状態によっては、かえって危険になる場合があります。特に猫に家庭の民間療法を試してはいけません。吐かせてよいかどうかは動物病院や中毒相談窓口の判断に任せてください。この記事は一般的な情報であり、獣医師の診断に代わるものではありません。
よくある質問
少量しか食べていなくても病院に行くべきですか?
チョコレートやぶどうのように安全な摂取量がはっきり分かっていない食べ物は、少量でも食べた場合は動物病院に電話で相談しておくのが安全です。特に体の小さいペットほど、同じ量を食べても相対的に大きな影響を受けることがあります。
人の食べ物はまったく与えないほうがよいですか?
すべての人の食べ物が危険というわけではありませんが、調味料やソース、味付けがされた食べ物には玉ねぎ、にんにく、過剰な塩分など危険な成分が混ざっている可能性が高くなります。基本的にはペット専用のフードやおやつを中心に与え、人の食べ物を分けるときは安全が確認されているかどうかを先に確認する習慣をつけるとよいでしょう。
危険な食べ物を食べてから、どのくらいで症状が出ますか?
食べたものによって異なります。チョコレートは数時間以内に症状が出始めることが多く、キシリトールによる低血糖は30分ほどで始まることも、数時間以上遅れることもあります。ぶどうによる腎臓への影響は、1日以上たってから目立つこともあります。タイミングが一定ではないため、症状が出るのを待たずに相談してください。
犬と猫で危険な食べ物は同じですか?
多くは共通ですが、完全に同じではありません。玉ねぎやにんにくは猫のほうが敏感とされ、キシリトールやぶどうは犬での報告が豊富です。また、猫にはユリ科の植物のように、このリストにない危険もあります。迷ったときは、獣医師に確認できるまで両方にとって危険な可能性があるものとして扱うのが安全です。
安全なおやつにはどんなものがありますか?
いちばん簡単なのは、それぞれの動物向けに作られたおやつです。味付けなしで加熱した鶏肉や、犬ならゆでたにんじんなどを少量与える飼い主さんもいますが、おやつは1日の摂取カロリーの一部にとどめ、持病がある場合は獣医師に相談してください。