パーマの種類比較完全ガイド(コールドパーマ・デジタルパーマ・ボリュームマジック)

求めるウェーブと髪の状態に合ったパーマを選ぶ前に、まず違いを知っておきましょう。ここでは、すべてのパーマに共通する化学の仕組み、代表的な3つの方法、選び方、カウンセリングで確認すること、施術後のケアを解説します。

パーマの基本原理 - 結合をほどいてから再び結ぶ

ほぼすべてのパーマは、髪の中のタンパク質の結合を化学的に緩めてから、望む形に固定して再び結合を作るという2段階の原理を共通して使っています。髪の強さと形は、タンパク質の鎖をつなぐジスルフィド結合に支えられています。まず還元剤を含む薬剤(従来はチオグリコール酸系が一般的で、製品によってはよりやさしい成分もあります)で結合の一部を切って髪を柔らかくし、ロッドや器具で形を作ります。次に酸化作用のある中和剤を塗り、その形のまま結合を再び固めます。薬剤の強さ、使う器具、熱を加えるかどうかによって、ウェーブの形と持続力が変わります。結合は完全には元に戻らないため、パーマには髪の強度とのトレードオフがあります。

コールドパーマ(セッティングパーマ)- 熱を使わずロッドで巻く基本形

常温で薬剤とロッドだけでウェーブを作る最も基本的なパーマで、ロッドの太さによって細かいカールから大きなウェーブまで作れます。熱器具を使わない分、髪への負担が比較的少ないとされますが、髪の太さ・状態・薬剤の強さによってはカールが長持ちしなかったり、強く縮れすぎたりすることがあります。濡れているときはカールが強く見え、乾くと緩むことが多いため、乾いた状態の仕上がりを美容師に確認しましょう。

デジタルパーマ - 熱の機械でウェーブを固定する方式

ロッドで巻いた髪に熱を加える専用の機械を使ってウェーブを作るパーマで、乾いた状態でも形が出やすく、自然で太めのウェーブが長持ちする傾向があるため、多く選ばれています。カールをしっかり出すには、ドライヤーのディフューザーやスタイリング剤を使うことが多いです。熱を加える工程が含まれる分、髪や頭皮の状態によって施術できるかどうかが変わり、傷んだ髪やカラー・ブリーチを頻繁にしている髪は、施術前に美容師へ必ず伝えましょう。薬剤の構成や所要時間はサロンや製品によって差が大きいので、カウンセリングで確認するのが安全です。

ボリュームマジック - 伸ばしながら根元のボリュームは残す方式

全体的にはストレートパーマのように髪を伸ばしながらも、根元に自然なボリュームを残し、ぺたんとつぶれないスタイルを作る施術です。うねりやくせのある髪を整えつつ、頭頂部がつぶれて見えないようにしたい場合に選ばれます。太いロールやアイロンで根元のボリュームを作る工程が加わる分、一般的なストレートパーマより施術時間が長くなることが多いです。

目的に応じた選び方

自然で長持ちするウェーブを望むならデジタルパーマ、熱を使わず軽いウェーブにしたいならコールドパーマ、くせを伸ばしつつボリュームも保ちたいならボリュームマジックを検討できます。ただし実際の仕上がりは髪の太さ・ダメージの程度・頭皮の状態・美容師の技術によって大きく変わります。希望の写真を用意して美容師としっかり相談し、自分の髪に合う方式を提案してもらうのが最も確実です。

パーマをかけられる髪の状態か

パーマは、ある程度健康な髪のほうが仕上がりがよくなります。切れ毛が多い、濡れたときにゴムのように伸びる、最近ブリーチをした、縮毛矯正をしたといった場合は、時期をずらすか、事前に美容師に相談しましょう。とても細い髪や、薬剤が入りにくい髪は反応も異なります。経験のある美容師は、ストランドテストや髪の弾力の確認をして、薬剤の強さを決めます。

カウンセリングで確認したいこと

どの種類・強さの薬剤を使うのか、その理由、施術にかかる時間、テストカールをするか、乾いたときやスタイリングしたときの仕上がり、ホームケアに必要な製品、仕上がりに満足できなかった場合の対応を聞いておきましょう。また、過去1年間に受けた化学処理や、頭皮の敏感さ・アレルギーがあれば必ず伝えてください。

施術後の基本的なケア

施術直後の48〜72時間程度は、水濡れやヘアゴムなどで押さえつけられるのを避けると、カールと形が定着しやすくなります。期間は施術内容で変わるため、美容師の指示に従ってください。その後はタンパク質トリートメントでダメージ部分を補強します。パーマとカラー・ブリーチを併用した場合は髪の多孔性が高くなっている可能性があるので、保湿とタンパク質のバランスを取りましょう。低刺激のシャンプーを使い、熱すぎるお湯は避け、乾かすときはブラッシングよりディフューザーや自然乾燥がおすすめです。

まず自分の髪質を確認したいなら

どのパーマが合うか判断する前に、自分の髪がストレートなのかくせ毛なのかをまず確認しましょう。髪質(ヘアタイプ)1〜4Cの分類も参考になります。もともと波打っている髪と、まっすぐで重い髪とでは適した方法が違い、髪の長さや重さによっても仕上がりが変わります。長い髪はカールが下に引っ張られるため、同じロッドでも短い髪よりゆるく見えることがあります。

カラーも一緒にしたいなら

パーマと一緒にカラーやブリーチもする場合は、カラー・ブリーチ後のホームケア方法も確認してみてください。同じ日に化学処理を重ねると髪への負担が大きくなるため、間隔を空けて行うことをすすめる美容師が多く、順番も髪の履歴を知る美容師と相談して決めるのが安全です。

費用・時間・持続の目安

料金や所要時間は、国・サロン・髪の長さ・方法によって大きく異なるため、平均値に頼らず予約前に見積もりを確認しましょう。一般にデジタルパーマやボリュームマジックはコールドパーマより時間がかかります。パーマをかけた部分は、髪が伸びるか切るまで形が残ります。根元は直毛で伸びるので、かけ直しの時期は、境目がどれくらい気になるかで決まります。パーマは化学的な施術ですので、ここでの内容は一般的な情報であり、専門家の助言の代わりにはなりません。

よくある質問

パーマとカラーを同じ日に一緒にしてもいいですか?

化学的な施術を1日に何度も繰り返すとダメージが蓄積しやすいため、多くの美容室ではパーマとカラーの間に数日から数週間程度の間隔を空けることを推奨しています。正確な間隔は髪の状態や施術の強さによって変わるため、美容師と相談して決めるのが安全です。

パーマがすぐ取れてしまいます。ケアで解決できますか?

洗浄力の強いシャンプーを毎日使ったり、熱いお湯で頻繁に洗ったりするとカールが早く取れやすくなります。ぬるま湯と低刺激のシャンプーを使い、乾かした後に指でカールを整える習慣をつけると、ウェーブをもう少し長く維持するのに役立ちます。数日でとれてしまう場合は施術の問題の可能性もあるため、サロンに相談してください。

パーマで髪は永久に傷みますか?

パーマは髪の内部構造を変えるため、かけた部分は切るまで元には戻りません。健康な髪に適切に行えばきれいに仕上がりますが、化学処理のたびに多少の負担が加わります。丁寧なケアと、処理を重ねすぎないことでリスクを減らせます。

妊娠中にパーマをかけても大丈夫ですか?

サロンでの施術が害を及ぼすという明確な合意はありませんが、妊娠中は避けたり時期をずらしたりする人もいます。妊娠中や授乳中は医師と美容師に相談し、換気のよいサロンを選びましょう。

パーマと縮毛矯正の違いは何ですか?

化学的な仕組みは似ていますが、目的が反対です。パーマはロッドで形を作ってウェーブやカールを出し、縮毛矯正は髪をまっすぐに整えます。ボリュームマジックは、毛先を伸ばしながら根元に立ち上がりを作る、その中間のような施術です。

パーマの持ちはどれくらいですか?

髪質や方法、ケアによって大きく変わるため、一概には言えません。一般にデジタルパーマは乾いた状態で形が残りやすいとされますが、髪が伸びるにつれてウェーブは根元から変わっていきます。担当の美容師に、自分の髪での目安を聞いておきましょう。