モールス符号は、短い信号(トン、短点)と長い信号(ツー、長点)の組み合わせで文字や数字を表す符号です。このツールは、英字・数字・よく使う記号を国際モールス符号に変換し、逆に符号を読み取って文字に戻します。暗記用の符号表として、遭難信号の仕組みの理解、パズルや謎解きの制作、アマチュア無線を始める前の練習などに使えます。
入力のルール
- 文字 → モールス符号: 文字の間は空白1つ、単語の間は「 / 」で区切って表示します。改行や連続した空白は単語の区切り1つとして扱い、大文字と小文字は区別しません。
- モールス符号 → 文字: 短点は
.、長点は-で書き、文字ごとに必ず空白で区切り、単語の間には/を入れます。中黒(・)やダッシュ(–、—)は自動的に短点・長点として読み取ります。 - 解読できない部分は「?」と表示し、問題のある符号をメッセージで知らせます。記号のうちセミコロン(;)の符号
-.-.-.はITU-R M.1677-1の一覧にはない慣用的なもので、そのほかの記号(ピリオド、カンマ、コロン、疑問符、アポストロフィ、ハイフン、かっこ、引用符、二重ハイフン=、プラス、@)は同勧告の一覧と一致しています。
国際モールス符号の一覧(このツールの変換データから生成)
アルファベット
| 文字 | 符号 | 文字 | 符号 |
|---|---|---|---|
| A | .- | B | -... |
| C | -.-. | D | -.. |
| E | . | F | ..-. |
| G | --. | H | .... |
| I | .. | J | .--- |
| K | -.- | L | .-.. |
| M | -- | N | -. |
| O | --- | P | .--. |
| Q | --.- | R | .-. |
| S | ... | T | - |
| U | ..- | V | ...- |
| W | .-- | X | -..- |
| Y | -.-- | Z | --.. |
数字
| 文字 | 符号 | 文字 | 符号 |
|---|---|---|---|
| 0 | ----- | 1 | .---- |
| 2 | ..--- | 3 | ...-- |
| 4 | ....- | 5 | ..... |
| 6 | -.... | 7 | --... |
| 8 | ---.. | 9 | ----. |
記号
| 文字 | 符号 | 文字 | 符号 |
|---|---|---|---|
| . | .-.-.- | , | --..-- |
| ? | ..--.. | ' | .----. |
| : | ---... | ; | -.-.-. |
| = | -...- | + | .-.-. |
| - | -....- | " | .-..-. |
| ( | -.--. | ) | -.--.- |
| @ | .--.-. |
表を見ると、英語で最もよく使うEは短点1つ、Tは長点1つと最も短くなっています。数字はすべて5つの信号でできていて、1は短点1つと長点4つ、2は短点2つと長点3つというように短点が1つずつ増え、5で短点5つになります。6からは逆に長点が先に来て、0は長点5つなので覚えやすい規則です。
符号の長さと間隔、WPMとは
モールス符号の意味は記号だけでなく時間の比率にもあります。短点の長さを1単位とすると、長点は3単位、1文字の中の信号の間隔は1単位、文字の間隔は3単位、単語の間隔は7単位です。速度の単位WPMは標準単語「PARIS」を1分間に何回送れるかで決め、この規則でちょうど50単位になるため、1単位の長さは1.2 ÷ WPM秒になります。
| 速度(WPM) | 短点1単位 | 長点(3単位) | SOS 1回(27単位) |
|---|---|---|---|
| 5 | 240 ms | 720 ms | 約6.48秒 |
| 10 | 120 ms | 360 ms | 約3.24秒 |
| 15 | 80 ms | 240 ms | 約2.16秒 |
| 20 | 60 ms | 180 ms | 約1.62秒 |
音の再生はこの比率に従い、周波数は600Hzで固定です。速度を選ぶと短点・長点とすべての間隔がまとめて変わります。
変換の例
- SOS →
... --- ...。文字の間に空白を入れるため、続けて書いた...---...は1つの未知の符号になり、このツールでは解読できません。実際の無線では文字間隔を空けずに続けて送る慣習があり、表記上の形とは異なります。 - Hello World →
.... . .-.. .-.. --- / .-- --- .-. .-.. -..。大文字・小文字は区別しません。 - Help me, please. →
.... . .-.. .--. / -- . --..-- / .--. .-.. . .- ... . .-.-.-。カンマやピリオドも変換されます。 - HI こんにちは 2024 →
.... .. / ..--- ----- ..--- ....-。仮名は変換できず、除外した文字がメッセージに表示されます。 - 逆変換:
.... . .-.. .-.. --- / .-- --- .-. .-.. -..→ HELLO WORLD。
日本語を送りたいとき
日本語の仮名には、国際符号とは別に「和文モールス符号」という専用の符号があります。このツールはその和文符号には対応していません。日本語の名前や短い文を試したいときは、ローマ字で書いてから変換するのが簡単で、たとえば「SAKURA」は... .- -.- ..- .-. .-になります。受け取る側がローマ字の綴り方を知っている必要があり、同じ語でもヘボン式と訓令式などで綴りが変わるため、あらかじめ綴りを決めておきましょう。
耳で覚えるコツ
- 点と線を数えるのではなく、「トン・ツー」「ツー・トン・トン・トン」のような音のかたまりとして覚える方法が、受信練習では一般に勧められます。
- 最初は5WPMで1文字ずつをはっきり聞き分け、間隔を保ったまま少しずつ速度を上げます。このツールの速度選択は、点と線の長さとすべての間隔をまとめて変えます。
- 信号が1〜2個のE、T、I、A、N、Mの6文字から覚えると、ほかの文字がこれらの組み合わせに見えてきます。
- 数字は5つの信号で規則的なので、日付・時刻・座標を伝える練習の最初の題材に向いています。
限界と注意点
- 変換できるのは限られた文字だけです。アクセント付き文字や「!」「/」「&」などは未対応で、「/」は単語の区切りに使います。
- 音の再生は練習用です。ブラウザの音声が許可されている場合にだけ再生され、無線の送信ではありません。
- モールス符号は暗号ではありません。符号表は公開されており、誰でも解読できるため、秘密を守る手段にはなりません。
- 空白の扱いに注意。文字間の空白が抜けたり多すぎたりすると、解読結果が変わります。単語の区切りには必ず「/」を使ってください。
結果の活用法
符号を覚えるときは、目で見るより、変換結果を5〜10WPMで繰り返し音で聞くほうが効果的です。謎解きを作るなら、速度メニューの横のボタンで結果をコピーできます。関連ツールとして、限られた記号で文字を表す別の方法を示すBase64変換、特殊文字のパーセントエンコードを扱うURLエンコーダー、変換前に大文字・小文字をそろえる大文字小文字変換、メッセージの長さを測る文字数カウントもあわせてどうぞ。
よくある質問
SOSはなぜ遭難信号なのですか?
SOS(... --- ...)は短点3つ、長点3つ、短点3つという単純で聞き間違えにくい形で、1900年代初頭の国際的な無線電信の取り決めで遭難信号に採用されました。「Save Our Souls」の略という説明は、後から付けられた解釈とみるのが一般的です。
今でもモールス符号は使われていますか?
商業通信ではほとんど使われませんが、アマチュア無線の愛好家の間では今も盛んに使われており、航法援助施設の識別信号などにも使われているとされています。
Eは点1つなのにQは長いのはなぜですか?
英語でよく使う文字ほど短い符号を割り当て、送信時間を減らす設計だからです。表のE(.)とT(-)は信号1つ、Q(--.-)やJ(.---)のような出現の少ない文字は4つです。
解読すると「?」になるのはなぜですか?
多くは、文字の間の空白が抜けている(例: ...---...)、点と線以外の文字が混ざっている、表にない符号である、のいずれかです。入力欄の下のメッセージに、解読できなかった符号が表示されます。
音が出ません。
ブラウザはページ操作の後でしか音声を許可しないため、音のボタンを自分で押す必要があります。タブがミュートだったり端末の音量がゼロだったりすると聞こえません。変換結果が空のときも再生されません。