リップスティックの仕上がりタイプ完全ガイド(マット・サテン・グロッシー・メタリック)

マット、サテン、グロッシー…自分の唇とシーンに合うタイプを見つけましょう。仕上がりのタイプは、色の見え方、持ち、つけ心地を左右するため、色選びと同じくらい大切です。

マットリップ

光沢がほとんどないベルベットのような質感で、発色が濃く持ちも良い一方、唇が乾燥していると縦じわや粗さが目立ちやすくなります。マットタイプは色素濃度が高く油分が少ない処方が多いため、一度塗るだけで濃い発色になりやすい反面、油分の少なさゆえに乾燥した唇に塗るとひび割れが目立ちやすいので、事前にしっかり保湿しておくことが勧められます。

サテンリップ

マットとグロッシーの中間くらいの、控えめなツヤと程よい発色・保湿感のバランスが取れたタイプで、デイリー使いにしやすいです。完全なマットでも強いツヤでもない中間の質感だからこそ、さまざまなシーンで気負わず使いやすく、マットよりしっとり、グロッシーよりくっきり発色するため、初めてのリップスティックとしてもよくすすめられます。

グロッシー(クリーム)リップ

しっとりとした輝くツヤが特徴で保湿感は高いものの、持ちはマットタイプより短めです。油分・保湿成分の含有量が多く唇に柔らかくなじみ、うるおいが長く続きやすいのが利点ですが、発色自体はマットより淡めのことが多く、食事や摩擦で比較的落ちやすいため、こまめに塗り直すのが一般的な使い方です。

メタリックリップ

金属のような強い光沢のラメが混ざり、華やかな印象を与えるタイプで、唇の角質が目立ちやすいため事前に角質ケアをしておくのがおすすめです。パーティーやイベントなど華やかな印象を与えたいシーンでポイントメイクとしてよく使われますが、ラメが唇表面の凹凸や角質をそのまま映し出してしまうため、塗る前に軽い角質ケアと保湿を行うとぐっと滑らかに仕上がります。

シアーリップ

半透明でほんのり発色するタイプで、唇本来の色を生かしながらうるおいをプラスしたいときに使われます。色素含有量が低いため何度も重ね塗りしても濃くなりすぎず、控えめなトーンを保ちやすいのが特徴で、強いカラーメイクに抵抗がある人やナチュラルな日常メイクを好む人によく紹介されるタイプです。

リップスティックとリップティントの違い

リップスティックは表面に色をのせるタイプで塗りやすくカバー力があるのに対し、ティントは唇の角質層に色素が浸透し、自然なグラデーションと長く続く色づきを作る点で性質が異なります。リップスティックは落とすとおおむね元の唇の色に戻りやすいのに対し、ウォーター・ジェルタイプのティントは色素が角質層に残るため、時間が経っても淡く色づきが残ることが多いです。

塗る前の唇の準備

角質が立っている状態だとどの仕上がりタイプでもヨレやすいため、先に保湿と軽い角質ケアをしておくと発色がきれいに仕上がります。リップスティックを塗る前にリップクリームでしっかり保湿し、必要に応じて柔らかいリップスクラブや濡れタオルで優しく角質をオフしておくと、色がずっと滑らかに密着します。この工程を省くと、どんなに良い製品でもヨレたりひび割れて見えることがあります。塗る直前に余分なバームをティッシュで軽く押さえておくと、色が密着しやすくなります。

シーン別の選び方のコツ

デイリーにはサテン、持ちの良さが大事な日はマット、うるおいとナチュラルさを求めるならグロッシーやシアータイプがよくすすめられます。重要な打ち合わせや撮影など色を長時間キープしたいシーンにはマットタイプが、食事が多い日や着け心地重視の日にはグロッシーやサテンタイプが向いているとよく紹介されます。決まったルールはないので、その日の予定や出したい雰囲気に合わせて選んでみましょう。

リップライナーと重ね塗り

リップスティックに近い色のリップペンシルで輪郭を取ると、色が密着しやすくなり、マットや長持ちタイプは崩れにくく、グロスはにじみにくくなります。仕上がりを重ねる方法もあり、マットの中央にグロスをのせると柔らかく立体的な印象に、サテンの上にシアーなバームを重ねると色が少し淡くなります。重ねすぎるとカスのようにポロポロ出ることがあるので、薄く重ねましょう。

タイプ別の塗り方のコツ

マットは乾きが早いので、中央から外側へ薄く均一に塗り、はみ出しは固まる前に直します。サテンやクリームタイプは扱いやすく、スティックから直接でも筆でも塗れます。グロスやシアーはチップや指先で塗るのが簡単です。メタリックは指先で唇の中央に少量を押さえるようにのせると、ラメが細かいしわに入り込まずに中央に集まります。

落とし方と日常のケア

マットや長持ちタイプは密着するので、乾いた唇をこすらず、バームやオイル系リムーバーで色をなじませてから拭き取ります。唇には皮脂腺がなく、乾燥しやすいのが特徴なので、夜に無香料のバームを塗るのも有効です。使用後に腫れ、かゆみ、続く湿疹が出た場合は使用を中止し、薬剤師や医師に相談してください。香料や色素による反応は実際に起こります。

マットリップは本当に唇を乾燥させやすいの?

マットタイプは保湿成分よりも発色・持続力に重点を置いた処方が多いため、他の仕上がりタイプより乾燥を感じやすいことがあります。塗る前にリップクリームでしっかり保湿しておくと、この乾燥感をかなり軽減できます。最近は保湿成分を配合したマットも増えていますが、乾燥が強いときは厚塗りすると縦じわが目立つことがあります。

シーンだけでなく唇の状態に合わせて選ぶ

シーンだけでなく、今の唇の状態も仕上がりタイプ選びには重要です。乾燥して皮がむけている唇は、光を反射するグロッシーやメタリックタイプだとヨレが目立ちやすい一方、十分に保湿されて滑らかな唇であればマットも含めほぼどのタイプもきれいに仕上がります。仕上がりが気になってから対処するより、選ぶ前に唇の状態を確認しておくほうが結果的にきれいに仕上がります。

仕上がりと色味の関係

同じ色素でも、仕上がりによって見え方は大きく変わります。マットは深く彩度が高く見え、グロッシーは光を反射するため明るく温かみのある印象になり、シアーは唇本来の色が透けます。マットで好きな色なのに重く感じるときは、あきらめる前に同じ系統のサテンやシアーを試してみてください。

選ぶとき・使うときの衛生面

試すときは、腕の内側よりも唇に近い質感の指先やてのひらの縁で試し、数分たって色が落ち着いてから確認しましょう。口唇ヘルペスなどの感染を広げるおそれがあるため、リップ製品の貸し借りは避けてください。使用期限は製品ごとに異なりますが、一般的には1年程度を目安にし、においや質感が変わったものは使わないのが安全です。

よくある質問

マットリップは唇をより乾燥させますか?

マットタイプは保湿成分よりも発色の濃さや持続力に重点を置いた処方が多く、比較的乾燥を感じやすい傾向があります。塗る前にリップクリームで保湿しておくと、この感覚を軽減するのに役立ちます。

リップスティックとリップティント、どちらが長持ちしますか?

一般的にはウォーター・ジェルタイプのティントが唇の角質層に浸透して色づきが残るため、食事後も淡く色が残ることが多いのに対し、リップスティックは表面に塗るタイプなので食べ物や摩擦で比較的落ちやすい傾向があります。ただし、マットリップの中には例外的に持ちの良い製品も多くあります。

薄い唇に向いている仕上がりタイプはありますか?

決まりはありませんが、サテンやグロッシーは光を反射してふっくら見えやすく、濃いマットは小さく見えやすいといわれます。唇の中央に少し明るい色をのせると立体感も出ます。

リップがにじむのを防ぐには?

ティッシュで押さえたごく薄いバームで下地を整え、リップスティックに近い色のペンシルで輪郭を取り、薄く重ねて塗ります。グロスやとてもクリーミーな処方は細かいしわに入りやすい傾向があります。

唇が荒れているときもリップを塗ってよいですか?

塗ることはできますが、マットやメタリックよりシアーやサテン、グロッシーのほうがきれいに見えることが多いです。先にバームで乾燥をケアし、ひび割れや痛みのある唇を強くこするのは避けましょう。

食事をしても色を落ちにくくするには?

マットかティントを選び、薄く1度塗ってからティッシュで押さえ、さらに薄く重ねます。下地にはべたつくバームを使いすぎず、一番落ちやすい唇の中央を外出先で直せるようにしておきましょう。