温室効果が分かったのはいつ頃か
大気が熱をとどめる性質は、19世紀から研究されてきました。フーリエが地球の温度を考察し、チンダルは実験で水蒸気や二酸化炭素が赤外線を吸収することを示し、アレニウスは19世紀末に二酸化炭素の増減が気温に与える影響を計算しました。つまり、温室効果の基本的な物理は、100年以上前から知られていました。現代の気候科学は、観測と数値モデルの進歩によって、その定量的な理解を深めています。
私たちの生活と排出量のつながり
二酸化炭素の排出の大きな部分は、石炭、石油、天然ガスの燃焼によるもので、発電、輸送、工業、建物の冷暖房が主な発生源です。メタンは家畜、稲作、廃棄物、化石燃料の採掘などから、一酸化二窒素は主に農業の肥料から出ます。個人でできる対策としては、省エネ、移動手段の見直し、再生可能エネルギーの利用などがありますが、効果の大きさは対策によって異なり、社会全体の制度の影響も大きいです。
最新の観測数値は更新され続けます
このページで紹介した数値は、大きな流れを理解するための参考用のおおよその値です。気候関連の数値は観測機関や時点によって更新されるため、最新の公式統計が必要な場合は、気象庁や世界気象機関(WMO)など信頼できる機関の最新発表を確認してください。関連用語が気になる方は、サステナビリティ・ESG用語集もあわせて参考にしてください。
よくある質問
温室効果と地球温暖化は同じ意味ですか?
厳密には異なります。温室効果は大気が熱をとどめる自然現象そのものを指し、地球温暖化は、その効果が人間の活動によって強まり、平均気温が上がる結果を指します。温室効果自体は、生き物にとって欠かせない現象です。
温室効果ガスを減らせば本当に効果があるのですか?
温室効果ガスは大気中に長くとどまるものが多いため、排出を減らしてもすぐに気温が下がるわけではありません。しかし排出を減らさなければ濃度が積み重なり続けるため、長期的には温暖化の速度を抑えるうえで重要と考えられています。
水蒸気が最大の温室効果ガスなら、二酸化炭素を減らしても意味がないのでは?
水蒸気の量は主に気温で決まり、人為的に直接増減させる量は限られます。二酸化炭素などが気温を上げると、大気が含める水蒸気が増えて温暖化が強まるため、水蒸気は原因というより増幅役として働きます。このため、二酸化炭素の削減が重要とされています。
寒い日があるのに地球は温暖化しているのですか?
天気は日々の変動で、気候は長期の平均です。寒波や大雪があっても、世界平均気温が長期的に上がっていることとは矛盾しません。判断するには、複数年から数十年の平均で見る必要があります。
1.5℃という数字にはどんな意味がありますか?
パリ協定では、世界の平均気温の上昇を産業化前と比べて2℃より十分低く、できれば1.5℃に抑える努力が掲げられています。これは単年ではなく長期の平均で評価する目標です。