この計算機でできること
GPAは、科目ごとの成績を一つの数値にまとめる指標です。各科目の評価点に単位数を掛けて合計し、成績評価の対象となる単位数の合計で割る 加重平均で求めます。このページでは4.5満点・9段階(A+〜F)の評価表を使って計算し、結果の下に計算過程を表示します。 パス/不合格科目や再履修で置き換わった科目はチェックで計算から外せます。学期中の見込みの確認、次学期の目標設計、 成績表の数字がどう作られるかの理解に向いていますが、学校が算出する公式のGPAの代わりにはなりません。
計算式と単位数で重みをつける理由
GPA = Σ(評価点 × 単位数) ÷ Σ(算入される単位数)
4単位の科目は1単位の実験科目より平均を大きく動かします。科目ごとの評価点をそのまま平均すると、全科目を同じ大きさとして扱うため、 正しい値からずれます。下の計算例1で実際の数字を使って差を確認できます。
このツールの評価表と、他の方式との違い
このツールではA+を4.5点とし、A0(通常のA)が4.0、B+が3.5と0.5点刻みで下がり、Fは0点です。表の右端は各評価が満点に占める割合で、 結果欄の百分率換算と同じ考え方です。
| 評価 | 評価点(4.5満点) | 満点に対する割合 |
|---|---|---|
| A+ | 4.5 | 100.0% |
| A0 | 4.0 | 88.9% |
| B+ | 3.5 | 77.8% |
| B0 | 3.0 | 66.7% |
| C+ | 2.5 | 55.6% |
| C0 | 2.0 | 44.4% |
| D+ | 1.5 | 33.3% |
| D0 | 1.0 | 22.2% |
| F | 0.0 | 0.0% |
評価表は学校ごとに異なります。4.0満点で+/-をつける方式(例: A 4.0・A- 3.7・B+ 3.3・B 3.0・B- 2.7・C+ 2.3・C 2.0・C- 1.7・D+ 1.3・D 1.0・F 0.0)を採る学校もあれば、秀・優・良・可のような評語に点数を割り当てる学校もあり、 同じ「B+」でもここでは3.5点、上の4.0満点の例では3.3点です。そのため、異なる学校のGPAを数字だけで比べることはできません。 上の表は一般的な構成の一例であり、標準ではありません。学校が公表している換算表があれば、必ずそちらを優先してください。
満点が違うGPAへの換算(あくまで目安)
別の満点でGPAを求められたとき、最も単純なのは「GPA ÷ 元の満点 × 新しい満点」の比例換算です。下の表はこの式で計算しています。 ただし近似にすぎず、たとえばこのツールの4.0(A0)は比例換算では3.56になり、4.0満点の学校でのAの4.0とは一致しません。 出願など正式な場では、提出先が指定する換算方法や成績評価を優先してください。
| 4.5満点のGPA | 4.3満点へ比例 | 4.0満点へ比例 | 満点に対する割合 |
|---|---|---|---|
| 4.50 | 4.30 | 4.00 | 100.0 |
| 4.20 | 4.01 | 3.73 | 93.3 |
| 4.00 | 3.82 | 3.56 | 88.9 |
| 3.50 | 3.34 | 3.11 | 77.8 |
| 3.00 | 2.87 | 2.67 | 66.7 |
| 2.50 | 2.39 | 2.22 | 55.6 |
| 2.00 | 1.91 | 1.78 | 44.4 |
計算例
例1: 1学期分のGPA。微分積分(3単位、A+=4.5)、英語(2単位、B+=3.5)、物理学(4単位、B0=3.0)、体育(1単位、A0=4.0)、経済学(3単位、C+=2.5)。 評価点×単位数の合計は44.0、単位数の合計は13なので、GPAは44.0÷13=3.38です。 評価点を単純に平均すると3.50になり、4単位の物理学と1単位の体育を同じ重さで扱ってしまうためずれます。
例2: 通算GPAと目標。これまでのGPAが3.20(算入80単位)なら、上の学期を加えた通算GPAは (3.2×80+44.0)÷(80+13)=3.23です。通算3.30を目標に、 次に20単位を履修するなら、その学期に必要なGPAは(3.3×113−300.0)÷20=3.64です。 積み上げた単位が多いほど、1学期が通算に与える影響は小さくなります。
例3: 再履修の扱いによる差。2単位の科目を1.0(D0)から3.5(B+)に再履修し、 ほかの科目が8単位・評価点合計27.5だとします。新しい成績で置き換えるなら3.45、 両方を平均して算入するなら3.04、初回だけなら2.95です。 同じ成績でも規定次第で0.41以上差が出るため、再履修を入力する前に学校の規定を確認しましょう。
P/F科目・履修取消・再履修・編入単位の扱い
- パス/不合格科目は卒業に必要な単位には含まれても、平均の計算には入らないのが一般的です。該当行の「除外」にチェックを入れてください。
- F(不可)は平均では0点として計算され、単位は取得できません。このツールではFを0.0点として計算に含めます。
- 再履修は、置き換え・平均・併記などの方式があり、再履修の成績に上限を設ける学校もあります。実際に算入される成績を入力し、置き換えられる側の行は除外してください。
- 履修取消や未完了は、解決するまで平均に入れないことが多いため、成績を入れずに除外します。
- 編入・交換留学・集中講義の単位は、卒業単位には数えてもGPAには入れない、あるいは換算してから入れる場合があります。学務窓口で確認してください。
- 0.5や1.5のような小数の単位も単位数欄に入力できます。
よくある間違い
- 単位数で重みをつけずに評価点を単純平均する。
- 置き換えられた再履修前の成績やP/F科目を計算に残す。
- 別の学校の評価表を自分の成績表に当てはめる。
- 通算GPAの計算で、「修得単位」と「GPA算入単位」を取り違える。両者は一致しないことがあります。
- 比例換算の結果を公式な換算値として提出する。
この計算機を使うべきでない場面
奨学金の資格判定、成績優秀者の選考、出願の基準値の確認などには使わないでください。これらは学校の学務システムに記録された数字だけが有効です。 再履修の上限、端数処理、編入単位の扱い、専攻科目の範囲といった学校固有の規定はこの計算機には反映されません。 表示は最後に小数第2位で四捨五入しているため、切り捨てを採用する学校の成績表とは0.01程度ずれることがあります。
結果の活用法
学期の途中で見込みの成績を入れ、今学期のGPAがどのあたりに着地するかを確認します。一科目だけ成績を変えると、どの科目が全体に効くかも分かります。 「結果をコピー」で数字と計算過程をメモや相談メールに貼れます。目標を立てるときは、最高評価だけでなく現実的な成績で試算し、履修予定の単位数と照らしてください。 入力した内容はブラウザ内で計算され、保存も送信もされません。
よくある質問
再履修した科目はどう計算すればいいですか?
学校の規定に従ってください。新しい成績で置き換わるなら、古い行の「除外」にチェックして新しい成績だけを入力します。両方が算入されるなら二行とも入力し、上限があるなら上限を適用した成績を選びます。
百分率換算は正確ですか?
GPA÷4.5×100の単純な比例計算で、あくまで参考値です。公式の百分率換算は学校や国によって異なるため、学校や提出先が公表する換算表を確認してください。
自分の大学は4.0満点ですが、使えますか?
おおよその目安としてのみ使ってください。ここでの9段階・0.5点刻みは4.0満点の+/-方式とは一致しません。正確な値が必要なら、自分の学校の評価点を使って同じ加重平均の式で計算してください。
成績表と0.01以上ずれるのはなぜですか?
端数処理(四捨五入か切り捨てか)、再履修や履修取消の規定、算入される科目の範囲、評価表の違いが主な原因です。まず成績表のGPA算入単位の合計と、ここでの合計単位数を比べてください。
P/F科目は平均に入りますか?
一般には修得単位には含まれても、平均の計算には入りません。該当行の「除外」にチェックを入れてください。