同じ鉱物でも色が違う理由
宝石の色は、主成分ではなく、ごく微量の別の元素によることが多くあります。純粋なコランダムは無色ですが、クロムが入ると赤、鉄とチタンで青になります。ベリルも同様で、クロムやバナジウムでエメラルド、別の不純物でアクアマリンやモルガナイトになります。そのため、鉱物名と宝石名は一致せず、ルビーとサファイアは同じコランダム、エメラルドとアクアマリンは同じベリルです。オパールの遊色のように、構造そのものが色を作る場合もあります。
鉱物の宝石と有機質の宝石
ここで紹介した多くは、地中で決まった化学組成と結晶構造を持って生まれる鉱物ですが、真珠は生き物がつくる有機質の宝石です。琥珀や珊瑚も同じ仲間です。有機質の宝石は比較的柔らかく、化学薬品や熱、乾燥に弱いため、扱いに配慮が必要です。真珠は、化粧や香水をつけ終えてから身に着け、硬い宝石と一緒にしまわないようにします。
購入前に確認したいこと
天然か合成か、どんな処理を受けているか、産地を主張する場合はその根拠を確認します。色石では色が価値を左右し、次いで透明度とカットが重視され、ダイヤモンドでは色、透明度、カット、カラット(重さ)の4Cが広く使われます。1カラットは200ミリグラムで、重さの単位のため、宝石によって密度が異なり、指に乗ったときの大きさとは一致しません。宝石の価格は市場によって変動するため、ここでは金額を示していません。内容は一般的な情報であり、鑑定や投資の助言ではありません。
誕生石は表によって異なります
誕生石は科学的な事実ではなく慣習で、国や伝統によって表が違います。現代の代表的な表では、1月ガーネット、2月アメシスト、4月ダイヤモンド、5月エメラルド、6月真珠、7月ルビー、9月サファイア、10月オパール、11月トパーズまたはシトリン、12月ターコイズなどとされ、年とともに代替の石が加わってきました。贈り物で特定の表に合わせたい場合は、相手がどの表を意識しているか確認すると確実です。
よくある質問
ルビーとサファイアはなぜ同じ鉱物に分類されるのですか?
どちらも酸化アルミニウムの鉱物であるコランダムに属するためです。微量に混じる成分で色が変わり、赤色ならルビー、それ以外の色(青、黄、ピンクなど)はサファイアと区別するのが、長年の取引上の慣例です。
真珠はなぜ他の宝石と性質が違うのですか?
ほとんどの宝石が地中で生まれる鉱物なのに対し、真珠は貝の体内で生物学的につくられる有機質の宝石だからです。鉱物の宝石よりずっと柔らかく、酸や香水にも弱いため、別のカテゴリとして扱われます。
人工のダイヤモンドは本物のダイヤモンドですか?
化学的にも構造的にもダイヤモンドで、炭素が同じ結晶構造をとっています。違うのは成り立ちで、呼び方や価格に影響します。販売時には人工と明記されているかを確認してください。
普段使いの指輪に向いているのはどの石ですか?
傷つきにくいのはダイヤモンド、ルビー、サファイアです。エメラルドやオパール、ターコイズ、真珠は柔らかさや割れやすさがあるため、ピアスやペンダントのようにぶつかりにくい形で楽しむのに向きます。これは一般的な目安で、実際のデザインは宝石店で相談するのが安心です。
処理された宝石は価値が低いのですか?
必ずしもそうではありません。ルビーやサファイアの加熱は一般的で、開示されていれば広く受け入れられています。ただし無処理で品質の高い石はより希少で、高く評価されることが多いです。大切なのは、処理の有無が開示されていることです。