クリエイティブ・コモンズ(CC)とは?
クリエイティブ・コモンズは、非営利団体であり、同時に標準化されたライセンスの仕組みです。著作者が自分の著作物を、「すべての権利を保有」と「権利なし」の間のさまざまな条件で共有できるようにしています。2000年代初めに設立され、最初のライセンスは2002年に公開されました。表示(BY)、非営利(NC)、改変禁止(ND)、継承(SA)の4つの要素を組み合わせて、6種類のライセンスがあります。バージョン4.0は2013年に公開され、現在の主流です。CCライセンスは著作権法に代わるものではなく、あらかじめ与えられた利用許諾なので、条件を守る限り、作者に連絡する必要はありません。
CCライセンスがカバーしないもの
CCライセンスは、著作権とそれに関連する権利だけを扱います。商標権、肖像権やプライバシー、パブリシティ権などは対象外で、別に問題になることがあります。たとえば、CC BYの写真に特定の人物が写っている場合、商業利用には本人の同意が必要になることがあります。CC付きのロゴを自分のブランド名として使えるわけでもありません。日本の著作権法が定める私的使用や引用などの権利制限も、引き続き使えるため、ライセンスなしで利用できる場合もあります。また、いったん与えられた許諾は、取り消すことができません。作者は新しい配布をやめることはできますが、すでに入手した人への許諾は撤回できません。
異なるライセンスの作品を組み合わせる
作品を組み合わせるときは、より厳しい条件が全体を左右します。CC BYの作品は、ほぼ何とでも組み合わせられます。継承(SA)の作品を含む場合は、結果物に同じ、または互換性のあるライセンスが必要で、非営利(NC)を含む場合は、全体が非営利でなければなりません。CC BY-SAとCC BY-NC-SAのように、継承を含む異なるライセンス同士は、一般に互換性がありません。BY-SA 4.0には、他の一部のライセンスとの公式な互換性があり、CCが互換性の表を公開しています。NDの作品は、改変した形でリミックスに含めることはできません。
違反したときの猶予(4.0)
バージョン4.0では、ライセンス違反があると許諾は自動的に終了しますが、違反を知ってから30日以内に是正すれば、許諾が復活します。たとえば欠けていた表示を付け足すといった対応です。誠実なミスを直しやすくなっていますが、それでも作者が法的措置をとる可能性は残るため、公開前に条件を確認し、各作品のURLとライセンスのバージョンを記録しておきましょう。
画像に透かしで出典を表示したい方へ
CCライセンスの条件に合わせて、著作者表示を画像に直接残したい場合は、画像透かし生成ツールも活用できます。ただし、作品の上に重ねた透かしは、改変にあたる場合があります。NDのライセンスでは認められないので、その場合は、余白、キャプション、別のクレジット欄に表示してください。
よくある質問
CCライセンスが付いた著作物は無条件で無料で使ってよいのですか?
いいえ、ライセンスの種類によって条件が異なります。例えばCC BY-NCが付いた著作物は営利目的では使用できず、CC BY-NDが付いた著作物は内容を変更できません。実際に利用する前には、その著作物に表示された正確なライセンス条件とバージョンを確認してください。
CC0とパブリックドメインは同じ意味ですか?
似ていますが、成り立ち方が異なります。CC0は著作者が自ら権利を放棄すると宣言するツールで、パブリックドメインマークは保護期間の満了などですでに著作権が消滅した状態を知らせるラベルです。
CC BY-NCの画像を企業のウェブサイトで使えますか?
主として商業的利益を目的としない利用に限られます。商品を売るページ、広告のあるページ、会社の宣伝のページは、営利と判断される可能性が高いです。判断に迷う場合は、CC BYやCC0の画像を選ぶか、作者に許可を求めましょう。
CC BY-NDの記事を翻訳して公開できますか?
翻訳は一般に改変にあたり、NDでは共有が認められません。個人的な利用のために翻訳するのは自由ですが、公開するには許可が必要です。BY、BY-SA、BY-NC、BY-NC-SAの作品は、ライセンスの条件の範囲で翻訳できます。
自分の作品にライセンスを付けるには、どう選べばよいですか?
営利利用を認めるか、改変を認めるか、改変した作品も開かれた状態にするかを決めます。CCの公式サイトには、ライセンス選択ツールがあります。最大限に使ってほしいならCC BYかCC0、派生作品も開かれたままにしたいならBY-SAが選択肢です。自分が権利を持っているものしかライセンスできないので、作品に含まれる素材の権利も確認してください。