子ども・乳児への対応の違い
子ども(おおむね1歳から思春期前)の場合、圧迫の深さは胸の厚さの約3分の1で、約5cmが目安です。体格によっては両手ではなく片手で行うこともあります。救助者が1人のときの比率は成人と同じ30:2です。乳児(1歳未満)の場合は、片手ではなく指2本を使い、深さは約4cm(胸の厚さの約3分の1)を目安に、胸がわずかに持ち上がる程度のやさしい人工呼吸を行います。乳児の気道は成人よりもはるかに小さく繊細だからです。小児には、小学生未満用の小児用パッドや小児モードがあれば使い、なければ成人用パッドを使います。子どもの心停止は、呼吸の問題が原因のことが多く、人工呼吸が重要な意味を持ちます。
講習を受ける意味と法的な心配
心停止は救急車の到着までの数分間が重要で、周囲の人による胸骨圧迫とAEDの使用が生死を分けることがあります。それでも、実技講習で人形を使って練習し、深さとテンポのフィードバックを受けるのが、自信をつける最も確実な方法です。消防署や日本赤十字社などが実施する救命講習があります。ガイドラインは定期的に改訂されるので、数年ごとに講習を受け直すとよいでしょう。善意の救助で相手に損害が生じた場合の責任については、緊急事務管理の規定(民法698条)があり、悪意や重大な過失がなければ賠償責任を負わないとされています。ただし、これは一般的な説明であり、法的助言ではありません。
このページは医療行為の代わりではありません
このページは一般的な情報提供であり、医師の診断や治療、正式な救命講習の代わりにはなりません。状況は一人ひとり異なります。迷ったときは、ためらわずに119番に通報し、通信指令員の指示に従ってください。
よくある質問
人工呼吸の訓練を受けていなくてもCPRをすべきですか?
はい。人工呼吸を行わず胸骨圧迫だけを絶え間なく続ける方法は、主要な応急処置団体によって、訓練を受けていない人が成人に対して行う有効な方法として推奨されており、救急隊の到着を待つ間、何もしないよりはるかに良い結果につながります。
回復体位には具体的にどんな意味がありますか?
気道を確保し、嘔吐物などの液体が気管に入り込まず口の外に流れ出るようにするためのものです。呼吸はしているものの完全には意識がない人に対して、救急隊の到着を待つ間に重要な処置です。
心停止でない人に胸骨圧迫をしてしまったらどうなりますか?
まず反応がなく、普段どおりの呼吸がないことを確認してください。心停止でない人に行った場合の害は、必要な人に行わない場合の危険に比べて小さいとされています。迷ったときは行うことが勧められます。
AEDを使うために、服を脱がせる必要はありますか?
はい。パッドは素肌に貼る必要があります。服を取り除くか切り、胸が濡れていれば拭き、胸毛が濃い場合はAEDに付属のカミソリがあれば使いますが、時間をかけすぎないようにします。
胸骨圧迫は、どのくらいのテンポと深さで行えばよいですか?
1分間に100から120回で、成人は約5cmの深さです。圧迫のたびに胸が完全に戻るようにし、中断をできるだけ短くします。