BMIで分かること、分からないこと
BMI(Body Mass Index、体格指数)は、体重が身長に比べて重いか軽いかを1つの数字で示す指標です。19世紀のベルギーの統計学者ケトレーの研究に由来し、 特別な器具が要らず誰でもすぐ計算できるため、健康診断や調査で最初のふるい分けとして広く使われています。 一方で、体重のうち脂肪がどれだけか、脂肪がどこにつきやすいか、健康状態が良いかどうかまでは分かりません。結果は「診断」ではなく「気づきのきっかけ」として使いましょう。
計算式
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)²
身長はcmではなくmに直してから2乗します。たとえば身長170cmは1.70mで、1.70 × 1.70 = 2.89で体重を割ります。 cmのまま計算すると桁がまったく違う値になるので注意してください。
この計算機の区分(WHOの成人基準)
この計算機は世界保健機関(WHO)の国際的な成人基準で判定します。国際比較や英語の資料ではこの基準が一般的です。
| BMI (kg/m²) | 区分 |
|---|---|
| 18.5未満 | 低体重 |
| 18.5〜24.9 | 標準 |
| 25〜29.9 | 肥満(前段階) |
| 30以上 | 肥満 |
身長別の体重の目安
式を逆に使い(体重 = BMI × 身長²)、代表的な身長ごとに各区分の境目となる体重を計算した表です。自分の身長の行で、標準の範囲(BMI18.5〜24.9)に当たる体重の幅を確認できます。 右端は、その身長でBMIが1変わるのに必要な体重の差(kg)です。
| 身長 | 標準の下限(kg) | 標準の上限(kg) | 肥満(前段階)の開始(kg) | 肥満の開始(kg) | BMI1あたりの体重(kg) |
|---|---|---|---|---|---|
| 150cm | 41.6 | 56.0 | 56.3 | 67.5 | 2.3 |
| 155cm | 44.4 | 59.8 | 60.1 | 72.1 | 2.4 |
| 160cm | 47.4 | 63.7 | 64.0 | 76.8 | 2.6 |
| 165cm | 50.4 | 67.8 | 68.1 | 81.7 | 2.7 |
| 170cm | 53.5 | 72.0 | 72.2 | 86.7 | 2.9 |
| 175cm | 56.7 | 76.3 | 76.6 | 91.9 | 3.1 |
| 180cm | 59.9 | 80.7 | 81.0 | 97.2 | 3.2 |
| 185cm | 63.3 | 85.2 | 85.6 | 102.7 | 3.4 |
| 190cm | 66.8 | 89.9 | 90.3 | 108.3 | 3.6 |
計算例
例1: 身長170cm、体重65kg → 65 ÷ 2.89 = 22.5(標準)。同じ身長で70kgなら24.2(標準の上限付近)、75kgなら26.0(肥満の前段階)です。170cmではBMI1が約2.9kgなので、5kgで約1.7ポイント動きます。
例2: 身長160cm、体重80kg → 1.60 × 1.60 = 2.56、80 ÷ 2.56 = 31.3(WHO基準で肥満)。標準の上限(24.9)は約63.7kgなので差は約16kgですが、まずBMI30(76.8kg)を目指すなら約3kgで、現実的な最初の節目になります。
例3: 身長180cm、体重90kg → 90 ÷ 3.24 = 27.8。WHO基準では肥満の前段階ですが、筋力トレーニングを続けていて腹囲が細い人なら、体脂肪を過大に見積もっている可能性があります。
標準体重(BMI22)について
結果には「標準体重」として 22 × 身長² の値も出ます。BMI22は標準範囲の中ほどにあたり、日本でも標準体重の基準として使われることがある値ですが、全員が目指すべき目標というわけではありません。 170cmなら63.6kgです。標準の範囲内であれば、BMIの面からは基本的に無理に変える必要はないと考えられます。
基準は国や機関で異なります
この計算機はWHO基準ですが、日本肥満学会の判定基準ではBMI25以上を「肥満」とし、25〜30未満を肥満(1度)、30以上を2度、35以上を3度、40以上を4度と区分します。 アジア太平洋地域の基準(韓国の学会などで採用)は23〜24.9を肥満前段階、25以上を肥満とし、中国の成人向けの基準では24以上を過体重、28以上を肥満としています。 同じBMIでも区分の名前が変わるので、健診結果などと照らすときは、どの基準かを確認してください。
| BMI | WHO(本ページ) | 日本(日本肥満学会) | アジア太平洋 | 中国 |
|---|---|---|---|---|
| 17 | 低体重 | 低体重(やせ) | 低体重 | 低体重 |
| 18.5 | 標準 | 普通体重 | 正常 | 正常 |
| 22 | 標準 | 普通体重 | 正常 | 正常 |
| 23 | 標準 | 普通体重 | 肥満前段階 | 正常 |
| 24 | 標準 | 普通体重 | 肥満前段階 | 過体重 |
| 25 | 肥満(前段階) | 肥満(1度) | 1段階肥満 | 過体重 |
| 28 | 肥満(前段階) | 肥満(1度) | 1段階肥満 | 肥満 |
| 30 | 肥満 | 肥満(2度) | 2段階肥満以上 | 肥満 |
| 35 | 肥満 | 肥満(3度) | 2段階肥満以上 | 肥満 |
BMIだけで判断してはいけないケース
- 筋肉量の多い人: 筋肉は脂肪より密度が高く、アスリートや筋トレ習慣のある人は体脂肪が少なくてもBMIが高く出ます。
- 高齢の方: 加齢で筋肉が減ると、同じ体重でも体脂肪の割合が上がります。高齢期はBMIがやや高めでも必ずしも不利でないとする研究もあり、数値だけで減量を決めるのは避けましょう。
- 妊娠中・授乳中: 体重の変化が自然なため、一般の成人基準は当てはまりません。
- 18歳未満: 成長期のため、年齢・性別ごとの成長曲線(パーセンタイル)で評価します。
- 脂肪のつき方: 同じBMIでも、内臓脂肪が多いと代謝面のリスクは高くなる傾向があります。
BMIとあわせて見たい指標
腹囲(ウエスト)は、メジャー1本で測れる最も手軽な補助指標です。体組成計で体脂肪率や筋肉量を確認する方法もあります。 受診する場合は、血圧・血糖・コレステロールなどの検査値や家族歴、日常の体調もあわせて判断されます。体脂肪率を見たいときは体脂肪率計算機も使えます。
結果の活用法
- 低体重: 意図しない体重減少や食欲低下、疲れやすさを伴うなら、食事の工夫より先に医療機関での確認をおすすめします。
- 標準: BMIの面では修正の必要はありません。水分や食事による日々の変動は自然なので、1日の値ではなく週平均で見ましょう。
- 25以上: 急な減量より、無理なく続けられる緩やかな変化が長続きします。1日の必要エネルギーは基礎代謝量・活動代謝量計算機で目安を出せます。BMI30以上や持病がある場合は、医師や管理栄養士への相談をおすすめします。
ご利用上の注意
この計算機の結果は一般的な参考情報であり、医学的な診断・助言や専門家の評価に代わるものではありません。入力した身長・体重はブラウザ内でのみ処理されます。 体重や食事、健康について不安がある場合は、医師や管理栄養士などの専門家にご相談ください。
よくある質問
BMIが標準でも体脂肪率が高いことはありますか?
あります。BMIは筋肉と脂肪を区別しないため、筋肉が少なく脂肪が多い人でもBMIは標準になりえます。逆に筋肉量の多い人はBMIが高くても体脂肪率は低いことがあります。正確には体組成の測定で確認してください。
標準体重はどのように計算されますか?
BMI22を基準に、標準体重(kg) = 22 × 身長(m)²で計算します。170cmなら22 × 1.7² = 63.6kgです。あくまで目安で、標準の範囲内であればBMIの面では問題視されません。
子どもや未成年にもこの基準は使えますか?
使えません。成人向けの基準です。18歳未満は、年齢と性別を考慮した成長曲線(パーセンタイル)で評価します。小児科などで相談してください。
BMIを1下げるには何kg減らせばよいですか?
身長によって異なります。体重の変化は身長の2乗で割られるため、160cmで約2.6kg、170cmで約2.9kg、180cmで約3.2kgがBMI1に相当します。
健診の結果とこのページの区分が違うのはなぜですか?
多くの場合、使っている基準が違うためです。このページはWHOの成人基準ですが、日本の健診では日本肥満学会の基準が使われ、25以上が肥満になります。BMIの数値そのものは同じはずです。