血中アルコール濃度(BAC)計算機

体重、性別、標準ドリンク数、経過時間を入力すると、ウィドマーク式でおおよその血中アルコール濃度を推定します。アルコールの体内での動きを理解するための教育用ツールです。

必ずお読みください。 この計算機の結果は統計的な式による大まかな推定値で、実際の血中アルコール濃度とは大きく異なることがあります。運転できるかどうかの判断には絶対に使わないでください。低い値やゼロと表示されても、実際には高い可能性があります。 飲酒後はどのような場合でも運転せず、タクシー、運転代行、公共交通機関などを利用してください。

血中アルコール濃度(BAC)とは

血中アルコール濃度(BAC)は、血液中に含まれるアルコールの割合です。パーセントで示すことが多く、0.05%なら血液100mlあたり約0.05gという意味です。 国や機関によって、血液1mlあたりのmgや呼気1リットルあたりのmgなど表記が異なるため、数値を比べる前に単位を確認する必要があります。 呼気検査は吐く息のアルコールから血中濃度を推定し、血液検査は血液そのものを分析します。このページはどちらでもなく、体重・性別・飲んだ量の三つだけから出した理論値です。

ウィドマーク式の仕組み

スウェーデンのエリック・ウィドマークが20世紀前半にまとめた考え方で、今も教育の場でよく紹介されます。このツールで使う形は次のとおりです。

BAC(%) = アルコール(g) ÷ (体重(kg) × 1000 × r) × 100 − β × 経過時間(h)

言い換えると、飲んだアルコールの質量を体内の水分の質量で割り、そこから分解された分を引く計算です。ここから分かることがあります。 体重が軽いほど同じ量でも高い値になり、この平均値では同体重の女性は男性の約1.24倍(0.68÷0.55)になります。 分解はほぼ一定の速さで進むため、コーヒーや冷水、入浴などで早く抜くことはできません。 また、この式は飲み始めから分解が始まると単純化していますが、実際は吸収されながら濃度が上がり、ピークを越えて下がっていきます。 そのため、特に飲んだ直後は実際より低く出ることがあります。

お酒ごとの純アルコール量(ビルド時に計算)

「1杯」の量は一定ではなく、基準になるのはエタノールのグラム数です。下の表は容量×度数×0.789で計算した値で、右端は14gを1杯としたときの標準ドリンク数です。

お酒容量(ml)度数(%)純アルコール(g)標準ドリンク換算
ビール 350ml缶(5%)350513.80.99
ビール 500ml缶(5%)500519.71.41
ワイン 1杯 125ml(12%)1251211.80.85
日本酒 1合 180ml(15%)1801521.31.52
焼酎 100ml(25%)1002519.71.41
ウイスキー シングル 30ml(40%)30409.50.68
ハイボール 1杯 350ml(7%)350719.31.38

同じ種類でも度数は商品により違うので、ラベルの表示を確認し、迷うときは杯数を多めに見積もってください。

標準ドリンク別の推定表

各セルは「一度にすべて吸収された場合のピーク推定値(%) / 毎時0.015%で0になるまでの理論時間」です。これは式の計算結果であり、何かをして安全な時刻ではありません。

男性(r = 0.68)

杯数50kg60kg70kg80kg90kg
1杯0.041 / 2.7h0.034 / 2.3h0.029 / 2.0h0.026 / 1.7h0.023 / 1.5h
2杯0.082 / 5.5h0.069 / 4.6h0.059 / 3.9h0.051 / 3.4h0.046 / 3.1h
3杯0.124 / 8.2h0.103 / 6.9h0.088 / 5.9h0.077 / 5.1h0.069 / 4.6h
4杯0.165 / 11.0h0.137 / 9.2h0.118 / 7.8h0.103 / 6.9h0.092 / 6.1h
5杯0.206 / 13.7h0.172 / 11.4h0.147 / 9.8h0.129 / 8.6h0.114 / 7.6h
6杯0.247 / 16.5h0.206 / 13.7h0.176 / 11.8h0.154 / 10.3h0.137 / 9.2h

女性(r = 0.55)

杯数50kg60kg70kg80kg90kg
1杯0.051 / 3.4h0.042 / 2.8h0.036 / 2.4h0.032 / 2.1h0.028 / 1.9h
2杯0.102 / 6.8h0.085 / 5.7h0.073 / 4.8h0.064 / 4.2h0.057 / 3.8h
3杯0.153 / 10.2h0.127 / 8.5h0.109 / 7.3h0.095 / 6.4h0.085 / 5.7h
4杯0.204 / 13.6h0.170 / 11.3h0.145 / 9.7h0.127 / 8.5h0.113 / 7.5h
5杯0.255 / 17.0h0.212 / 14.1h0.182 / 12.1h0.159 / 10.6h0.141 / 9.4h
6杯0.305 / 20.4h0.255 / 17.0h0.218 / 14.5h0.191 / 12.7h0.170 / 11.3h

検算済みの計算例

例1 男性70kg、2杯、1時間後。 アルコール28g。28 ÷ (70 × 1000 × 0.68) × 100 = 0.0588%。0.015 × 1 を引いて0.0438%。ピークから0になる理論時間は約3.9時間です。

例2 女性60kg、3杯、2時間後。 アルコール42g。42 ÷ (60 × 1000 × 0.55) × 100 = 0.1273%。0.015 × 2 = 0.03 を引いて0.0973%。理論上0になるまで約8.5時間です。

例3 男性85kg、4杯、3時間後。 アルコール56g。56 ÷ (85 × 1000 × 0.68) × 100 = 0.0969%。0.045 を引いて0.0519%。理論上0まで約6.5時間です。 この数値が何かの基準より上か下かは判断材料になりません。基準は国や地域によって異なり、推定値では実際の位置を確かめられないからです。

推定値を運転の判断に使ってはいけない理由

運転が認められる濃度の基準は国や地域、運転者の区分によって異なるため、このページでは「これなら大丈夫」という数値を示しません。 守るべき原則はひとつ、飲んだら運転しないです。このツールは体重や性別、量の関係を知るためのもので、次の運転の時刻を決めるためのものではありません。

よくある誤解

この計算機が向かない場合

妊娠中の方、肝臓の病気がある方、アルコールと相互作用のある薬を飲んでいる方、飲酒について悩んでいる方には、一般式の推定は意味がなく、誤った安心感を与えるおそれがあります。 医療機関や地域の相談窓口に相談してください。節度ある飲酒の目安は、お住まいの国の保健当局の最新の案内を確認してください。

結果の使い方

体重や性別を変えて影響の大きさを比べたり、表で度数の違うお酒の量を比べたりする使い方が適しています。帰りの交通手段は飲み始める前に決めておきましょう。 このページは教育目的の参考情報で、医療や法律の助言ではありません。入力値はブラウザ内で処理され、外部に送信されません。

よくある質問

この結果で運転できるか判断してよいですか?

いいえ。平均値に基づく大まかな推定で、個人差や吸収速度、入力の誤りにより実際とは大きく異なる場合があります。公式な判定は呼気・血液の検査で行われます。飲酒したら運転しないでください。

標準ドリンク1杯とはどのくらいですか?

このツールでは純アルコール14gです。350mlの5%ビールや、125〜150mlのワイン1杯がおおよその目安になります。定義は国によって異なるため、表でグラム数に換算してください。

同じ量でも女性のほうが高く出るのはなぜですか?

平均すると女性は体内の水分比率が低く、分布係数が小さい(0.55、男性は0.68)ためです。あくまで平均で、個人によって異なります。

食事をしながら飲むと結果は変わりますか?

食べながらだと吸収が遅くなりピークが低くなる傾向がありますが、このツールは食事を考慮していません。

翌朝にもアルコールが残ることはありますか?

あります。夜遅くまで多く飲むと、表の理論消失時間が8〜10時間に及ぶこともあり、実際の時間は人によって違います。推定値で運転の時刻を決めてはいけません。

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