画面比率(アスペクト比)とは
画面比率は、大きさではなく「形」を表す数字です。横と縦の長さの関係を、最も簡単な整数の組み合わせで書いたものを指します。 1920×1080 の最大公約数は120なので、1920÷120=16、1080÷120=9 となり、比率は16:9です。1280×720 や 3840×2160 も同じ16:9で、 違うのは画素の数だけです。このツールは入力された縦横から比率を約分し、総ピクセル数、メガピクセル、横÷縦の小数値、 そして最も近い標準比率を表示します。新しい横幅または高さを入れると、形を崩さないもう一方の長さも求められます。
比率の約分と、比率を保ったリサイズの公式
約分にはユークリッドの互除法で最大公約数(GCD)を求めます。元のサイズが W×H で新しい横幅が W′ のとき、新しい高さは H′ = W′ × H ÷ W です。高さを先に決める場合は W′ = H′ × W ÷ H です。たとえば 1920×1080 を横1280pxに縮めると、 高さは 1280 × 1080 ÷ 1920 = 720 になります。割り切れない場合は整数に丸める必要があり、その分だけ比率がごくわずかにずれます。 1366×768 のように正確な16:9ではない解像度は、683:384 という複雑な比率になります(小数値は約1.7786、16:9は約1.7778)。 これは計算の誤りではなく、入力値そのものの正確な比率です。
代表的な解像度の比率とメガピクセル
下の表の値はすべてビルド時に上と同じ公式で計算しています。
| 区分 | 解像度 | 約分後の比率 | 横÷縦 | メガピクセル |
|---|---|---|---|---|
| HD(720p) | 1280×720 | 16:9 | 1.7778 | 0.92 |
| フルHD(1080p) | 1920×1080 | 16:9 | 1.7778 | 2.07 |
| WQHD(1440p) | 2560×1440 | 16:9 | 1.7778 | 3.69 |
| 4K UHD | 3840×2160 | 16:9 | 1.7778 | 8.29 |
| XGA | 1024×768 | 4:3 | 1.3333 | 0.79 |
| SXGA | 1280×1024 | 5:4 | 1.2500 | 1.31 |
| ノートPC 1366×768 | 1366×768 | 683:384 | 1.7786 | 1.05 |
| ウルトラワイド WQHD | 3440×1440 | 43:18 | 2.3889 | 4.95 |
| ウルトラワイド UWFHD | 2560×1080 | 64:27 | 2.3704 | 2.76 |
| SNS 正方形 | 1080×1080 | 1:1 | 1.0000 | 1.17 |
| 縦型ショート動画 | 1080×1920 | 9:16 | 0.5625 | 2.07 |
| 4:5 縦長フィード | 1080×1350 | 4:5 | 0.8000 | 1.46 |
3440×1440 は「21:9」と呼ばれることが多いものの、正確な比率は43:18(約2.39:1)です。2560×1080 は64:27になります。 製品名の21:9は、映画のスクリーンに近い形というおおまかな呼び方だと理解しておくとよいでしょう。
比率別・横幅から求める高さの早見表
| 比率 | 横640pxのときの高さ | 横1280pxのときの高さ | 横1920pxのときの高さ |
|---|---|---|---|
| 16:9 | 360px | 720px | 1080px |
| 4:3 | 480px | 960px | 1440px |
| 1:1 | 640px | 1280px | 1920px |
| 9:16 | 1137.8px | 2275.6px | 3413.3px |
| 21:9 | 274.3px | 548.6px | 822.9px |
| 3:2 | 426.7px | 853.3px | 1280px |
小数が出る値は実際の作業では整数に丸めます。このとき1ピクセル未満のずれが生じることがあります。
よく使われる比率と用途
- 16:9: テレビ、ほとんどのモニター、動画配信サービスの横長動画の標準です。
- 4:3: ブラウン管テレビ時代のモニターや、一部のタブレット・カメラのセンサーに見られます。
- 3:2: 35mmフィルムや多くのデジタルカメラのセンサーの形で、縦方向に余裕のあるノートPCにも採用されています。
- 1:1: プロフィール画像やSNSの正方形投稿に使われます。
- 4:5と9:16: スマートフォンの画面を広く使える縦長で、フィードやショート動画に向いています。
- 21:9系: ウルトラワイドモニターやシネマ風の映像です。
検算済みの計算例
例1 スマートフォンの写真。 4032×3024 の最大公約数は1008なので比率は4:3、総ピクセル数は12,192,768で約12.19MPです。 これを横幅いっぱいで16:9に切り抜くと、高さは 4032 × 9 ÷ 16 = 2268 になり、3024−2268=756px が上下から失われます。
例2 動画の縮小。 1920×1080 を横1280pxにすると高さは720です。総ピクセル数は921,600で、元の2,073,600の約44.4%になります。 縦横を3分の2にすると面積は9分の4になるため、見た目以上に情報量が減ります。
例3 正方形を4:5にする。 1080×1080 の画像を高さ1080のまま4:5にするには、横幅を 1080 × 4 ÷ 5 = 864 にします。 つまり左右から合計216pxを切り落とします。横幅1080を保つなら高さは1350が必要ですが、正方形の元画像にはない画素を足さなければなりません。
よくある間違いと限界
- インチ数と比率の混同: 同じ16:9でも24インチと32インチでは物理的な大きさも画素密度も違います。
- 比率が同じなら画質も同じという誤解: 1280×720 と 3840×2160 はどちらも16:9ですが、画素数は9倍違います。
- 引き伸ばして比率を合わせる: 縦横を別々の倍率で拡大すると絵がゆがみます。比率が違うときはトリミングか余白(レターボックス)で調整します。
- 縦横の入れ替え: 1080×1920 は9:16、1920×1080 は16:9です。向きが違えば別の比率として扱います。
- 正方形でない画素(ピクセルアスペクト比が1以外)を持つ古い映像規格では、保存解像度と表示の形が異なることがあります。このツールは正方形画素を前提とします。
- メガピクセルは横×縦を100万で割った単純な値で、カメラ製品の有効画素数の表記とは丸め方が異なる場合があります。
結果の活用方法
まず、書き出し先が求める比率と比べます。同じならサイズを変えるだけで済み、違うならトリミングする範囲を決めます。 ウェブでは画像に width と height の両方を指定するか、CSS の aspect-ratio に約分した比率を指定すると、 読み込み中のレイアウトのずれを抑えられます。印刷する画像は比率に加えて必要な解像度(dpi)も確認してください。 各プラットフォームの推奨サイズは変更されることがあるため、書き出す前に公式のヘルプで最新の仕様を確認することをおすすめします。
よくある質問
メガピクセルとは何ですか?
画像や画面を構成する総ピクセル数を100万単位で表したものです。1920×1080 は2,073,600ピクセルなので約2.07メガピクセルです。
683:384 のような複雑な比率になるのはなぜですか?
入力した数値の正確な比率を表示しているためです。1366×768 のように16:9に近いだけの解像度は、約分しても簡単な整数比になりません。「最も近い標準比率」の項目で、近い形とのずれを確認できます。
16:9の映像を4:3の画面に合わせるには?
上下に黒帯を入れて全体を見せるレターボックスか、左右を切って画面を埋めるトリミングのどちらかです。1920×1080 を高さそのままで4:3に切ると、横幅は1440pxとなり480pxが失われます。
新しい横幅と高さを両方入力したら?
新しい横幅が優先され、高さはそこから計算されます。高さから横幅を求めたいときは、新しい横幅の欄を空にしてください。
動画のアップロードにはどの比率がよいですか?
一般的な横長動画は16:9、縦型のショート動画は9:16が基本です。異なる比率では黒帯が入ることがあります。各サービスの推奨は変わるので、公式ヘルプで確認してください。